最近。
tracey thorn “a distant shore”
相も変わらず続く、極私的ナウプレイングコーナー。
不定期更新でおなじみ、『最近。』聴いているものの更新です。
人間のバイオリズムとは恐ろしいものです。
数ヶ月前は入荷や発注他に追われ、忙殺の言葉どうり
廃人一歩手前に陥っていたように思います。
そんな危機的状況を乗り越えると、あら不思議。
自然と以前の習慣が甦り、人間らしい生活を送れるようになってきます。
音源ハンティングの復活です。
この行動の正当性など怪しいもんですし、
浪費ですねと言われればそれまで。
店内BGMの補充を名目にした行いだと思って頂けますと、
これ幸いです。
帰りが遅くなりそうなので、とっとと進めていきましょう。
まず一発目の作品になるのが、改めてのヘビロテ気味になります、
トレイシー・ソーンの「a distant shore・遠い渚」です。
その昔、初対面のお客さんに
『店長、ネオアコとか好きそうですよね~。
(おそらく見た目から)ネオアコっぽい。』
と言われ、若干憤慨しかけたことがありましたが、
今思うとあながち間違ったご意見ではなかったなと。
その目利きっぷり、流石ッス。
自分はマッシヴとのコラボでこの方に初めて触れた世代ですが、
今でも聴き続けているとなると、この辺の作品になってきます。
アコギ1本で奏でる芳醇な世界。
難しいことは何もしていないはずですが、染み入りますねこの感じ。
ノートにちゃちゃっと描いたような味のあるイラストと、
SEIKOSHAの時計も気に入っている、
無人島に持っていく1000枚のうちのひとつ。
1000枚持っていく時点で、無人島生活は破綻していますが。。
ben watt “north marine drive”
ここ何年かは、「遠い渚」との2枚組みアルバムとしか思ってない、
ネオアコ史上に燦然と輝く名作、ベン・ワットの「ノース マリン ドライブ」。
そういやご本人、今週来日ツアー中でしたね。
こちらに関しては、かなり昔に取り上げていた形跡があったので
そちらでご覧頂くとして、色んな意味で思い入れのある1枚。
コレクターでも何者でもありませんが、数々のトラブルに見舞われたことで、
都合4枚持つことに至ってしまいました...
確か『Loveless』もそうだったかと。。
音源は大切にしたいと思います。
Charlie Haden & John Taylor “Nightfall”
チェリーレッド推し、または俯き気味なネオアコ少年(?)
から脱却すべく、少し毛色の違う作品も挙げておきましょう。
チャーリー・へイデン&ジョン・テイラーの「Nightfall・ナイトフォール」。
惜しまれつつも鬼籍に入ってしまった
名ベーシストのチャーリー・へイデン。
ボーダニアンのパットさんとのデュオでも知られてますが、
最近はもっぱらコチラを愛聴。
まさしく“黄昏”時を思い起こさせるような、抒情的な1枚。
いやいや、ここではリリカルと言うべきでした。
耳を傾けると一瞬で夕暮れ時にトリップ出来る、そんな作品。
素晴らしいですね。
余談ですが、自分のジャケ買いの傾向であるのが、
『雲が写っている』か否か。
ついつい手に取ってしまいがちなんですが、
おおむね外れがなかったように思います。
あとタイトル買いしてしまうのが、『~fall』だったとき。
これにも弱い。
たいてい物悲しい感があるので、迷ったらフォール推ししてしまうことも。
いらぬ情報なども書いてしまいました、音源紹介ブログ。
何か楽しいひとときのお役に立てて頂けますと幸いです。
今日は総じて、憂いを帯びた感じが出てしまいましたね。
アンニュイなお年頃なのかもしれません。
オッサンですが。。