連載。~あずみ野かわら版 Vol.36~
「あずみ野かわら版」が発行されました。
ふと見返してみると、“Vol.36”を数えていたあずみ野かわら版、
丸3年を迎えてました。よく続いています(笑)。
「服の数だけ物語がある」と、
ある著名な方の言葉があったよう記憶していますが、
そう考えてみると、まだまだ掘り下げていない事は
山ほどあるということになりそうですので、
ネタに困るはずはありません...
頑張って連載を続けさせて頂ければと思います。
さて、今回取り上げましたのが↑にあるように、
『スキッパー』と言う事になります。
画像でご覧頂けますように、Honneteのプルオーバーシャツを
念頭にして書いてみました。
ここ数年は、あまりスキッパーと言う言葉自体を発していませんでしたが、
前回のブログでも触れていますように、
個人的には思い入れ深いアイテムのひとつでもありますので、
スラスラ原稿を仕上げられたような気がします。
記事の内容や以前のブログも含めて、
じっくりとご覧になってみて下さい。
季節的な要因なのか、自分の最近の嗜好が変わってきたのか
分かりませんが、上記のシャツを始めとするプルオーバー、
いわゆる被りモノ(?)に目が行くような傾向があります。
そういう文脈からすると「LOLOシャツ」なんかが当てはまる訳なんですが、
上手くいけば近日中に再手配出来そうですので、
詳細が分かり次第ご報告出来ればと思っています。
<追伸>
重要な案件で図書館に行ったついでに、
何気なしに借りてきたのが↑の
『ONE HUNDRED YEARS OF MENSWEAR』
です。
直訳気味に言えば「紳士服100年史」なんですが、
デヴィッド・ボウイが表紙(これだけでも借りる価値あり)ということもあり、
単なる男くさいファッションの変遷史ではなく、
スポーツやアート、カルチャーと言った側面からも掘り下げてある、
興味深い書籍です。
この手の書物には欠かせない、
稀代の洒落者エドワード8世(ウィンザー公爵)に始まり、
パツパツつんつるてん(?)のトム・ブラウンで終わるあたり、
ヤバさ加減が伝わるかと思います(笑)。
パラパラっと見ていて、ちょっと驚いたスナップがあったので紹介しておきます。
独特な肖像画で有名なモディリアーニの写真。
1909年撮影だそうですが、
今でも全く違和感のない恐ろしくモダンなスタイル。
いたって普通です。
親近感が湧きます。
ポスターや教科書で一度は作品をご覧になった事のあるクリムト、
ご本人の写真。
モノクロの肖像写真はたまに見ますが、
カラーは初めて見ました。
このスモック、こんなに鮮やかだったんですねー。
モディリアーニと同時代でこの格好の違い、
興味深く見させてもらいました。
資料的にも秀逸な素晴らしい本ですので、
そのうち購入したいと思います。