日々の泡

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繰り返し読んでいる小説のひとつに

「日々の泡」というのがあります。

 

 

 

他の邦題では「うたかたの日々」というのがありますが、

原題どおりの訳語のほうが雰囲気出てる気がします。

 

 

ボリス ヴィアンの書いたこの小説は

「20世紀の恋愛小説中もっとも悲痛な小説」

というので有名なんですが、

話の内容はまあそのーなんですか、

一言で言えば不思議な感じなんです。

 

ファンタジーでもあり童話みたいなところもあり、

ブラックユーモアやシュールな雰囲気も漂わせつつ、

悲しい愛の話だったりもするわけで。

 

 

フランス文学ではあるんですけど、

アメリカ、特に黒人のジャズに精通しているヴィアンならではの言い回しや

表現なんかもおもしろいと思います。

 

フィリップス(レコードね)のディレクターだったってのも有名な話っすね。

 

 

 

あとこの人、フランスで初めてレイモンド・チャンドラー

(フィリップ・マーロウで有名な)を翻訳した人らしいです。

 

レイモンド・チャンドラーと言えば、

村上春樹さんが影響を受けたハードボイルド作家

ということでも有名ですので、

村上作品好きな人は、読んでもらっても良いかも。

 

 

文庫本で出てるので、さらっと読めると思います。

あと確か「クロエ」っていう映画もあったはずなので、

興味のある方はどうぞ。

 

あ、これだわ。僕は見てませんので、悪しからず。

 

 

 

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「クロエ デラックス版」

 

 

 

 

最後になりましたがボリス・ヴィアンが愛用したタバコは

「GAULOISES」だったそうです。

 

「煙草を作ったのはGauloiseだ」、んん~、名言。

 

 

 

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こちらに関しては相当の事情通ですので、

どうぞお問い合わせ下さい。

 

アイ ラブ ゴロワーズ。

 

 

今日はこのへんで。

 

 

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