knitchy “wholegarment brioche rib pullover”
knitchy “wholegarment brioche rib pullover”
knitchyの「ホールガーメント ブリオッシュリブ プルオーバー」をご紹介します。
本来の流れからしますと、
「このブログで紹介→幾日か経過→コーディネイトページが変わっている」
なはずですが、昨日フライング。
既にご覧頂いているのではと思います。
数日前であれば、ニットものも先物感が強かったものの、
雨模様でグッと寒さを覚える今日であれば、現実的なところでしょう。
ようやく気候が自分に追い着いた(?)。
というわけでフォーカスを当てていきます。
knitchyのホームページの方でも、今季のコレクションのトップバッターを飾っている、
こちらのニットウェア。
たまたまこれだったと言ってしまうと、身も蓋もない話ですが、
初見の展示会の時、数ある中から真っ先に手に取った記憶がありますので、
分かりやすい・心惹かれるものがあったのだと思います。
”ブリオッシュ”と言われれば、私もこれまでは
『フランスのパン?あれ旨いよね』
でしか知らなかった単語。
編み物の世界にもあるのを、初めて知りました。
言葉のイメージと↑の様子が違う気がしましたが、
「“フィッシャーマンステッチ”とも呼ばれる」
との記述がありましたので、この言葉で理解が深まるはずです。
いわゆる『畦(あぜ)編み』(←これが該当)よりデコボコが少なく、
細い糸を使って編み立てている、こちらのニットウェア。
冬に欠かせないブリティッシュウール、今回はシェットランドウールと、
デニムに使われるコットン(空紡糸)とをミックスしています。
ニットウェアでの軽くて暖かいというのは、前提として喜ばしきことですが、
雑な編み立てだとすぐに伸びたり、
肌触りの悪さに遭遇することもあります。
適度に重みも感じさせつつ柔らかさもあり、ヴィジュアルからも
いかにも暖かそうな雰囲気を醸し出してくれる。
自分が気に入っているのは、
『ストレスを感じさせない表面のタッチと、
安心感を与えてくれる適度な重み』
そんなところにあるように思っています。
今季の当店のニットウェアですと、“ホールガーメント”がデフォルトというくらい、
かなりのアイテムで用いられている製法。
オープン当初から、意識的にご用意していた形跡もありました。
こういうローからミドルゲージでも、仕上がりが均一でフラットになるだけに、
結果着心地の良さを実感できる、歓迎すべき編み立て方です。
自分のパーソナルカラー?としてもお馴染みな、
トリコロールのリブ編みニットと思いきや、後から知ることになった↑の画像。
エルボーパッチのように、ヒジ部分を丸く編み目を切り替えています。
実用的な側面より、デザインの比重が高いところでしょうが、
ひと手間加えることで工程が複雑になることを考えると、
賞賛すべき見逃せないポイントだと思います。
『ココちょっと違うんだよー』
といった、会話のタネにも最適なディテール。
スタイリングのページで、このアイテムの効能的な事に触れています。
個人的な見立てからすると、
『レッド=差し色・ネイビー&ホワイト=色を拾えるもの』
というのも、組み合わせる際には何かと助かる気がする、
そんなアイテム。
普段使ったことのない言葉だと、『完璧なマリアージュ』(?)。
そのように思います。
野暮ったさや男くささが、フィッシャーマンセーターの
真の魅力である反面、体格つきやファッションの嗜好から、
そいつはトゥーマッチという方もいらっしゃるのが、
この手のジャンルだと思います。
古くて変わらないものの良さを残しつつ、着心地やデザインの面で
新鮮さを感じて頂けるのが、knitchyのアイテム全般に言えるはずです。
未見の方は、ぜひその魅力に触れてみてください。
宜しくお願いします。