FUJITO “Fatigue Pants” New Model
FUJITO “Fatigue Pants” New Model
FUJITOの名作アイテム、「ファティーグパンツ」をご紹介します。
5minutesでFUJITOを始めてからですが、おそらく欠かしたことがないのでは?
と記憶している、こちらのボトムス。
Acerともども、不動の地位を築いている定番アイテムです。
ファティーグパンツ=ベイカーパンツと言えば、
その形をすぐ思い浮かべられる方も多いのかと思います。
そのくらい、ミリタリーを元にしたデザインは不変的なもの。
そういった馴染みのあるアイテムだけに、
各ブランドさんの姿勢というか捉え方というのが
如実に反映する気がしています。
各社各様のベイカーパンツを見比べてみるのも良いかもしれません。
(*で、毎度の展開で恐縮ですが、『定番のファティーグパンツって何よ?』)
だといけませんので、↓に以前のブログを載せておきます。
とここまでお送りしてきたファティーグパンツ、
本日の表題で“New Model”と挙げていますので、そのあたりを見ていきます。
皆さんは気づかれましたか?
「前後のパッチポケット、丸型・ラウンド仕様にアップデート」
されているということを。
もうひとつ付け加えると、ヒップポケットからフラップを外したのも
ご覧頂けるはずです。
ほんの少しの仕様変更なだけに、そう大差ないのでは?
な方もいるかも知れません。
否、結構雰囲気変わりましたよ、これは。
本来のベイカーパンツですと、生産効率を上げる意図から、
直線で裁断したものを貼っ付ける、いわゆる大量生産の工業製品の向きが強い、
無骨そのもの。
それが
曲線で裁断→テーラーメイドの影響→少量生産の手工芸品=身体に合わせた“丸み”、
やわらかな印象が生まれたように思います。
戦時下や閑散期に、腕利きの職人が軍モノ工場に駆り出される、
というのは普通の話ですが、それを絡めて書き出すと収集がつかないだけに・・
『柔和なイメージが生まれた』
というひと言で、締めくくっておきます。
パナマクロスをセレクトしたというのも、個人的には嬉しいポイント。
タテヨコ平織りの生地は、糸の太さやメッシュ状の組織が
“パナマハット”のあれに似ていることから命名されたことになっています。
「通気性の良さ・速乾性の高さ・雑に扱っても風合いが損なわれない頑丈さ」
を言われます。
あと肌への接地面積が少ないんで、ベタベタしないのも。
とはいうものの、ミリタリーウェアを語るに避けては通れない素材で、
良い意味での粗雑な綿織物としてヴィンテージから現代サープラスに至るまで、
意外と似寄りなものを見かけることも多いものです。
自分の中では、パナマクロス=ベージュが偏ったイメージでありますので、
今回もその声に従った次第です。
個人的にはこちらのファティーグパンツ、
『どこまでざっくりロールアップ出来るか?』
が、スタイリングの肝になるのではないかと思っています。
『水に濡れちゃいけないんで、慌てて裾をまくりました』
な具合を、いかに自然に演出できるか?
そんなハードルを掲げています。
入荷してきた時点で、少なからず反響を寄せて頂けたファティーグパンツ。
デザインというよりかは、その色合いやゴワっとした質感に、
関心をお持ち頂けたとか。
定評のあるアイテムと、安定感のある素材とのコンビネーションなパンツは、
スタイリングには欠かせないものとしておすすめです。
春を意識したボトムスとして、どうぞご覧になってみて下さい。
宜しくお願いします。