FUJITO B.D Shirts

2012.09.08 / アイテム

FUJITO(フジト) B.D シャツ

FUJITO  “B.D Shirts”

 

 

 

FUJITOのB.Dシャツをご紹介します。

 

 

 

数日前にアップして以来ですが、

当店での久方振りのNewブランドという事も手伝ってでしょうか?

ページ自体をご覧頂いている方は多いようです。

 

興味をお持ち頂けまして、嬉しい限りでございます。

 

 

 

とまぁ、穏便に話しを進めていこうかなぁと思っていたのですが、

じっくりと表裏で見ているうちに、

「見てくれッ!これをッ!!」や、

「少なくとも俺と仕事していたドレスの奴、見ろッ!」

といった、普段あまり発しない様な高圧的な物言いになる程、

気持ちを高ぶらせてくれるシャツでしたので、

本日のブログで取り上げることにします。

 

 

あくまで↑の暴言?のような類いは、接客時はおろか、

私を知る近しい方々にも発する事はありません(?)ので、

どうぞ普段と変わらぬご来店・閲覧の程、

お願い出来ればと思っております。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

該当ページで取り上げていないところですと、

パターンや縫製といったシャツの性質上、着丈は長い構造にしています。

 

 

ベースとなっているドレスシャツというのは、タックインしたシャツの裾が

抜けない様に、やや長めに作られますので、

特に問題はないかと思います(初期のイン〇ィビもこうでしたので)。

 

もちろん、体格的にタックアウトされて問題無い方も多くいらっしゃるかと

思いますので、着こなし方はお好みで良いのですが、

背中側に入れたダーツによる流麗なシルエットを味わう意味でも、

裾を入れて頂くことをお勧めします。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

現在ではだいぶ柔軟になりましたが、少なからずご存知の方もいるように、

私自身は今でもレギュラー(~ワイド)カラーをこよなく愛しています。

 

 

そういう観点からしますとこの隠しボタンダウン、

見た目レギュラー・役割B.Dという、両方のメリットを

バランスよく配分したディテールだと言えますので、

多数派・少数派どちらのお眼鏡にも叶います。

 

 

 

そして当店の他のシャツと異にするのが、“芯地”の存在です。

 

 

おそらく綿のフラシ芯を使っていると思うのですが、

ドレスシャツに通じる堅さが出ることで襟の立ちあがりが良くなり、

精悍で凛々しい面持ちになります。

 

お手軽なカジュアルシャツとは、

この辺りの作り込みの丁寧さが格段に違うポイントです。

 

 

画像を忘れてしまったのであれですが、

ニットタイとの相性は抜群に良いだろうと思います。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

背中側に設けられたダーツですが、↑で見られるように、

逆ハの字のように入れています。

 

 

通常であれば身頃と並行に(要は縦に真っ直ぐ)入れることが

多いと思いますので、ちょっとユニークなやり方です。

 

左右で1cmづつをつまんで、

背中から腰にかけてなだらかなシェイプを効かせています。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

↑、一体どこの箇所を撮っているのか、

皆目見当が付かないかも知れませんが、答えは身頃と袖をつなぐ

『脇』

の集合写真(?)です。

 

一番左のFUJITOだけ、揃っていないのがお分かり頂けると思います。

 

 

 

ものすごく簡単に言ってしまうと、

「ハンドメイドで仕上げているか否か」

の見極めのポイントになろうかと思います。

 

 

袖と脇を一直線で地続きで縫うのは簡単な半面、

稼働域が狭いため変な負荷が掛かりやすく、歪みやツレが生じます。

 

身頃に袖を入れ込む(いせ込みというやつです)ことで、

充分な運動量を確保しているあたりは、

既製品のシャツではそうそうお目に掛かれない縫製の仕方です。

 

 

なかなか目に付かないところですが、

“職人の丁寧な縫製”ということの比較として、

↑を掲載しておきます。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

丁寧な縫製のいくつか。

 

 

ドレスシャツと謳っているものでは、全部はそうだと言い切れませんが、

↑みたいなのもひとつのポイントだと思います。

 

 

小学校の家庭科の授業で習った様な気はするのですが、

ボタンを縫い付け終わる前に4本の糸をグルグルひとまとめにする

「根回し」(←これで合ってるような...)

を済ませてから、最後に玉留めして完了というのが、

シャツのボタン付けだと覚えました。

 

 

量産品だとそこまで出来ない(やらない)という事情は察しますが、

中には大した玉留めもしないため、

ボタンが速攻で取れる不届きなブランドのものもあったりしますので、

この辺の縫製も見比べると面白いように思います。

 

 

 

 

 

FUJITO(フジト) B.D シャツ

 

 

 

 

ちょっと画像が間に合わなかったので、

同じディテールのシャツから引用します。

 

詳細ページの中で

『袖・剣ボロ部分のカンヌキ止め』

の記述がありますが、それが↑です。

 

 

 

生地にきちっと縫い付けているわけではなく、

ループ(輪っか)の様に浮かせたものでして、我々は

“グリカン”

と呼んでいます。

 

 

本格的なテーラードジャケットの内側には

玉縁ポケットが付いてまして、その両脇で

グリカンをしているものは見かけますが、シャツだと・・・

イタリアのサルトリア系?で見かけるくらいでしょうか。

 

 

実用的かは今でも??ですが、丁寧な手仕事のひとつとして、

ここでも掲載しときます。

 

 

 

ちなみにクオリティ的な類似点が多かったので、

↑でも自分の私物を撮りましたが、

↓こういうブランドとの共通点がある部分は、

今回非常に驚きを持ちながら見ていました。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、長々とお送りした当ブログ、いかがでしたでしょうか?

(おそらく過去最長になったかと...)

 

 

ここまでお送りして、

「興味を持った・小うるさくて叶わない・とにかく長い」等、

様々な感想を持たれただろうと思います。

 

 

新しいブランドを始めるにあたり、僕自身も日頃から

常々考えたりする訳ですが、

自分のバックボーンと重なる部分も多く、

それ以外のクオリティの面から言っても信頼に足るブランドは、

だいぶ久し振りのように思います。

 

 

 

 

5minutesでのファーストシーズンということで、

定番的に続いているアイテムをご用意したように思いますので、

ご期待の上、これからのFUJITOもご覧頂けたら幸いです。

 

 

宜しくお願いします。

 

 

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