FRENCH ARMY Canvas Sneaker by “AIGLE”
FRENCH ARMY Canvas Sneaker by “AIGLE”
デッドストックの「FRENCH ARMY キャンバススニーカー」をご紹介します。
昨日の帰り道、フロントガラス越しに花火が威勢よく打ちあがっているのに遭遇。
田舎のお盆休みならではの光景かもしれません。全く夏の終わりは見えてませんが・・
この手の巨大打ち上げ花火の類いは近づきすぎると全貌がつかめなかったり、
身体を揺らす轟音で花火酔いしたりするものなので、案外ベランダからの眺めが
格別だったりするように思うのですが、どうなんでしょう?
その影響でせがまれた花火セット、まぁ楽しんでもらえたようで何よりでした。
それでは新たな謎デッドストック(?)ということで、フランス軍のスニーカーを見ていきます。
事前告知の反響は、『え?なんなのコレ・・?』という謎ブランド同様だったような。
未知なるモノを見たとき、人の思考回路はたいていショートしますので。
私も裏を見返さなければスルーしそうでしたから。古いトップサイダーだな・・その第一印象。
話の8割はこの部分に集約できるかと思います。
「エーグルが手がけたフランス軍スニーカーの“最初期”モデル」
最古とは言えませんが、歴史をくぐり抜けてきたお品であるのは間違いないかと。
エーグルのタグやロゴが入るスニーカー(トレーナー)は90年代まで確認できますが、
Aigleという旧ロゴ+「HUTCHINSON」との併記、これがすこぶるレア度を上げてくれています。
(ダブルネームと言えばそうなんですが、意味合いが軽くなるので割愛)
今となってはエーグルのほうばかりを耳にしますが、元を辿れば母体はハッチンソンさん。
ユーロ系のチャリ愛好家ぐらい?しか反応しないタイヤメーカーなれども1853年創業の老舗。
ペリー来航の年ですね・・
エーグルと言えば長靴ですので、軍への供給もブーツからスタートしたわけですが、
ゴム製靴のノウハウあればアメリカ軍のアレ作ってよのオファーが。
前述のスペリー・トップサイダーのデッキシューズ=オックスフォード。
コピーっぽく思われそうですが、ここでは華麗なるオマージュということで。
以前のM-47ジャケットがそうであったように、当時最新鋭のギアを踏まえつつ
自国流にアレンジした装備はいくつも見られた訳でして、
今回の↑に関して言えばインソール=中敷なんじゃないでしょうか。
当時の本家はコットンだったのに対して、分家?はジュート。
履き心地の良さVS速乾性。どちらに軍配を上げるかは皆さんに委ねます。
雑なコラ画像だな・・
五角形を見るとどこかのショップロゴを思いだすので、その辺はお約束でお願いします。。
親和性の高さだとご容赦ください。
古きよきヴァルカナイズド製法だけに、グニャっと曲げられる強い屈伸性も
ひとつの魅力だと思っています。
60年ほど経過したお品ですので左足のような白さは乏しく、保管状況から来る
くすみが見受けられます。各自必要に応じて洗濯をお願いします。
古いモノだけに一般的な洗剤だと過反応しすぎて黄色くなることがあるかもしれません。
基本に戻って重曹、あるいはウ〇マロで汚れを落としてみてください。
サイズに関してなんですが、素足で履く用途+欧米寄りの足型+ヴァルカナイズドが相まり、
かなり細いシューズであるのは間違いありません。“限りなくCワイズに近いD”が私の見立て。
大きさに迷われたらお気軽にお問合せください。
付属のシューレースもどちらかと言えば短いだけに、飾り程度の認識で良いかもしれません。
甲高の方なら紐なしのスリッポンとしてもお楽しみいただけます。
駆け足でお送りしてきました「FRENCH ARMY キャンバススニーカー」、
いかがでしたでしょうか。
私のようにアメカジへの関心が薄い人間ですと、接点が乏しかったトップサイダーでしたが
それがエーグルとなると全く話は別。
このブランドの珍しいデッドストックに胸躍るものがあります。
素足で履く白い靴への憧れ、ガンガン洗えるコチラなら手軽に楽しめそうです。
広義で言うミリタリースニーカーに属しつつ、海上や砂浜につながるデッキシューズは
猛暑の折でなくても楽しめるように思います。
フレンチ好きからコレクターの方まで、ぜひこの珍品を愛でてみてください。
宜しくお願いします。