New Brand “Touareg Silver”

2018.07.30 / アイテム

Touareg Silver(トゥアレグシルバー) バングル

“Touareg Silver Bangle”

 

 

 

新しいブランド、「Touareg Silver(トゥアレグシルバー)」をご紹介します。

 

 

 

先月もコチラをご紹介していましたので、すっかり定着した感を覚えます。

『~ミステリアスブランドへのいざない~』と題する投稿。

知的エンターテイメント番組のようなタイトル、私もすっかり気に入っています。

 

 

謎ブランドにつきましてはたいてい情報量が乏しいことから、私の想像込みでの力技?で

お送りすることが多いのですが、このトゥアレグに関しては話は別。

2年ほど前から流通し出すようになってきて、見かけた方もいらっしゃるかもしれません。

 

今回の取扱いに関しても、『歩いてたら向こうからやって来た』くらいのきっかけで

ご用意が叶った、出来過ぎなタイミングでの登場でした。

 

前説はほどほどにして、ニューカマーを追っていくことにします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはトゥアレグ族のお話を軽く。

 

 

 

ブランドページの概略で述べてますが、サハラ砂漠を中心に活動しているベルベル人の遊牧民。

↑でご覧頂ける服装の日常からして、“青の民”と呼ばれるのはご納得頂けるかと。

イスラームの世界では珍しい、男性がターバンで身を隠す習慣を持っています。

 

 

彼らの世界では金製品より銀製品を尊ぶ気質があるようでして、

複雑な技法を駆使した装飾品を好むんだとか。今回のシルバージュエリーにつながります。

 

北アフリカのベルベル人系と言えば、歴史の経緯からフランスとの関係は密接。

そんなことからフランスにおける「ネイティブアクセサリー」として定着しているそうです。

 

その最たる例がかの憧れブランドになる“エルメス”さん。

 

2000年代初頭からのコレクションにちょいちょい取り上げ始めたことで、

本格的に世の中へ広まっていったということになります。

 

 

とは言うものの優れた職人さんも少ない&遊牧民なだけに、生産管理は困難を極めている模様。

移動の途上で作っていることもあって連絡が取れない・・GPSで追跡したくもなることでしょう。

 

そういう事情も世に広まりきらない、ミステリアス感をさらに増すエピソードな気がします。

 

 

 

 

 

Touareg Silver(トゥアレグシルバー) バングル01

“Bangle A11”

 

 

 

私たちが普段接しているシルバーですと、スターリングシルバー(シルバー925)ということで、

剛性や耐久性を上げるため銅とかアルミを混ぜます。こうしないとやわらか過ぎて使えない。

 

トゥアレグ族においてはその発想は薄く、男気あふれるシルバー99%以上の「純銀」がメイン。

銀を最高峰とする文化では混ぜ物が少ないほうが価値があるからでしょう。

 

そこに鏨(タガネは金属削るやつ・木を彫るのはノミ)で文様を彫っていくスタイル。

文様のモチーフは様々あるようですが、エスニックさにつながる控えめな幾何学模様が特色です。

 

 

バングル01はソリッドシルバーのやわらかさを活かした“エッジ”の取り方が魅力的ですし、

「エボニーウッド」を挟み込んである芸の細かさも推しポイント。

 

トゥアレグシルバーのエントリーモデルにふさわしいように思います。

 

 

 

 

 

Touareg Silver(トゥアレグシルバー) バングル02

“Bangle A12” 

 

 

 

エッジを効かせた直線形から一転、丸みとリズミカルなラインがユニークなバングル02。

エボニーウッドのアレンジ違い。

 

 

どのモデルにもゴテゴテしたインディアンジュエリー勢にはない素朴さ・プリミティブ感が

大きな魅力だと思いますが、それに加えて『アンティークの銀食器』に通じる風情を

そこかしこに覚えてしまいます。

 

大富豪になるための第一歩(?)、純度の高い銀製品だけが醸し出すニュアンス。

 

 

 

 

 

Touareg Silver(トゥアレグシルバー) バングル03

“Bangle A13”

 

 

 

エボニーウッド入り(水気にはお気をつけ下さい)が注目を集めている中、

個人的なフェイバリットとしては断然バングル03ではないかと。

 

文様の複雑さや繊細さは、先の2つにはない“ハンドクラフト”の魅力にあふれているはずです。

 

 

よくよく見ている限り、両端のボールも溶接でなく叩き出し(!)で仕上げてあるようで、

技術的にはこちらに軍配が上がると見ていますが、皆さんの評価はいかに。

 

他に比べてやや重みがある=文字通り“重厚感”につながっている気がしています。

 

 

 

 

 

Touareg Silver(トゥアレグシルバー) バングル

 

 

 

 

数年前に第〇次ブーム到来ということで、インディアンジュエリーが業界内外で猛威を奮ってましたが、

私としては静観、モチのロンで距離を置いていたのを覚えています。

 

もっと言うと業界に入りたての頃、石つきの装身具?になんら興味を示さなかったことで、

おっかない先輩に丁寧な指導を受けたのがトラウマになったからかも?

今でも着けているジャクリーヌ・ラバンがお気に召さなかったようです。。

 

 

話を戻しますと、オラオラとしたこれ見よがしな主張はいらず、せっかくなんで日常的に使いたい。

なんだけど女子寄りな華奢なジュエリーはちょっと・・

 

長い間待ったかいがありました。そんなアクセサリーがフランス経由でアフリカの地にあった。

ブルーの民というのにもシンパシーを覚えずにいられません。

 

 

 

 

お送りしてきましたトゥアレグシルバー。

 

 

↑でもラフな着用画像を載せてますが、それぞれ単独でさりげなく使うのを皮切りに、

ボリューム感を求めたい方は2連3連での重ね着けなども。

 

会社に着けていっても怪訝な顔をされにくい(?)シンプルなヴィジュアルに、

あのエルメスを驚愕させたサイドストーリーも込みと来れば、

当店のフォロワーでなくても興味を持って頂けるんじゃないかと思います。

 

 

造形的な美しさを愛でるもよし、ビッグメゾンを唸らせた繊細さを語るもよし、

異国に住まう神秘の民に思いを馳せるのも良いかもしれません。

 

トゥアレグシルバーの理解に今日の投稿が役立ちますように。

それでは宜しくお願いします。

 

 

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