最近。
Camila Meza “traces”
不定期更新でおなじみ、極私的リスニングコーナー。
「最近。」聴いているものの更新です。
不定期だからこそありがたみがあろう?、そんな風に勝手に思う今日この頃。
とは言え前回から半年(・・)も経ったとなると、このコーナーの存続さえも
疑いきれない、ある種の危機感を持って現在キーボードを叩いています。
重い。。重いよ、オノちゃん。
自分で書いといてあれですが、そういうシリアスさは必要ないでしょう、
日曜の夜、いかに知る人ぞ知る作品を紹介し自己満足に浸る、
その限りで良いはずです。
ということでお気に入り音源、もとい浪費による釣果(?)を
3つほど挙げてみます。
前回・6月執筆時点に『本年度のマイベスト認定作品』を紹介しそびれてましたが、
年末に差し迫っても心情的に変化はないので、暫定でのマイフェイバリット。
SSW、いやここではシンガー・ソング・ギタリストと言うべきでしょうか、
「カミラ・メザ」さんのトレイシス。
新譜のレビューで『ジョニ・ミッチェルを彷彿させる』なんて書かれると、
無条件に手を伸ばしてしまうのは、功罪つけがたい私の習性。
今回は気持ちよくだまされた=アタリくじを引けた模様です。
カミラさんは南米・チリ生まれでNYを拠点にするジャズヴォーカリストだそうですが、
この作品に限ればアンニュイなそれ(?)でなく、ポップス然として聴きやすい。
ジャズ~MPBなノリ、そしてブラジル~アルゼンチンのオーガニックサウンド系に
連なりそうなところかと。ホント良く聴きました。
1曲目~#3のタイトルチューンが特にお気に入りです。
まぁいつものことでヴィジュアル面も大切でして、
『そばかす・前髪パッツン・かりあげ』
でクラクラ来ましたし、
『キュートなルックスなのにギターがバカテク』
なギャップも、ポチっとさせてしまう強い後押しにはなりましたが。。
男の本音はさておき(・・)、↓の演奏にはしびれました。
ビュークのこの曲を取り上げたセンスが好きです。
Joni Mitchell “HEJIRA”
このコーナーではお約束な感のある、『無人島に持っていく1000枚』。
もちろんコチラもランクイン。
カミラさんの項でも出てきたので、本家に登場願いました。
オーバーダブとは言え、2人ないしは3人でここまで芳醇な音が出せるとは・・
ジョニにジャコパス、ラリー・カールトンの共演。
聴くだけで全身が脱力、そして弛緩していく心地良さと言ったらもう。。
ということでの買い直し2枚目。懲りません。
季節関わらずいつ何時でも聴いているように思いますが、
ジャケットのアートワークからするに(ECMものに通じる気が)、
背筋がピンと張りつめる冬の今頃にも良さそうに思います。
全くの余談ですが邦題にあたる「逃避行」、
雰囲気のある素敵なタイトルと捉えるか、
“歌謡曲”あるいは“火サス的断崖絶壁に追い詰められる容疑者と愛人”
とするか、判断に迷うところがあります。
火サスじゃなくてトゥルー・ロマンスぐらいですかね。。
Yo La Tengo “And Then Nothing Turned Itself Inside-Out”
やれブラジルだーアルゼンチンだーな、どうも秘境?的マニアックな
音源を求めてしまう自分ですが、一周回って結局この辺に帰って来ることになる、
そのいくつかがヨ・ラ・テンゴの一群。
紙ジャケがよかったので、こちらも買い直しロック。
ジャケットからして内容そのものを色濃く反映している名作でして、
覚えている限りですと私のヨ・ラ・テンゴデビューだったかもしれません。
(おっとスイマセン、ペインフルのほうが多分先でした)
『アメリカの郊外生活風景・心象を、音響・アンビエント的に表現』
といったレビューで語られることの多い作品。
自分としては夜の新興住宅地とか造成された団地とかの画が、
なんとなく浮かぶような。日本人なだけにややスケールダウン感あり。
これも余談ですが、サザエさんや大河ドラマで日曜の夜&
明日からまた会社といった生活をほぼ送ったことがないため、
これを聴いてそんな物悲しさを疑似体験することがありました。
それは置いといても、静まり返った真夜中にハマる作品、
これからも愛聴していくだろうとは思います。
今宵も長々お送りしてきました、音源紹介の投稿=『最近。』
取り上げられるストックは月毎に増えているので、
トピックの少ないときの慰め?として、目を通してみてください。
なにかのご参考までに。