LOLO 起毛麻 スタンドカラーシャツ
“LOLO 起毛麻 スタンドカラーシャツ” ホワイト/グレー M.L
昨日アップしてましたLOLOの新作シャツ、
「起毛麻 スタンドカラーシャツ」をご紹介します。
起毛麻 スタンドカラーシャツ、
英語で言えば“RAISED LINEN STAND COLLAR SHIRT ”とでも
なるかと思います、秋の新作です。
前回のブログでもちらっと取り上げていましたが、いわゆるヨーロッパの農夫の人が
着ていた、立ち襟型のゆったりとした作業用のシャツ=ファーマーシャツが、
原型であろうモデルです。
*余談ですが、ファーマーシャツはまたの名を
『ぺザントシャツ(Peasant Shirt)』
と言います。
簡単に言えば農民・百姓ですが、階級制が明確だった近代以前での
“雇われ農民”を指すことから、その裏の意味する事も含めて、
現在ではあまり耳にする事の無い言葉です。
今までの人生で、ぺザントシャツと発していた人には
2人しか会った事がないので(笑)、一般的に認知されている
“ファーマーシャツ”
で呼び名を統一します。
ヴィンテージなどで見かけた事のあるファーマーシャツですと、
「映画か何かの衣装ですか?」というぐらい、なかなか気骨に溢れているので(…)
観賞用になりがちですが、そのあたりはLOLOの面目躍如と言ったところでしょう。
違和感なく着て頂けるよう、着丈を短く身幅も細くし、
定番スタンダードウエスタンに共通するフライフロントに、
コントラストの効いた白いボタンと胸ポケットの存在で、
LOLOらしく現代的にモディファイされたシャツになっています。
そして今回の大きな特徴は、使用されている
「起毛麻=RAISED LINEN」
生地です。
この生地、ごくたまーにしか見かけませんが、リネンの反物を特殊な機械にかけ、
片面だけを起毛処理させた珍しいものです。
生地のタッチとしてはモールスキンっぽいでしょうか。
日本でいうリネンは夏生地という印象が強いのですが、
起毛させたことによって、
「見た目暖かなんだけどさらさらした着心地⇔ひんやりとした着心地だけど暖かな見た目」
という、異なった特性を上手い事組みあわせた画期的な生地と言えます。
素材だけで言えばシーズンレスで利用可能と言えるでしょう。
今のところでも、ウォッシュがかけられた柔らかくふんわりとした質感ですし、
洗い込むことでリネン特有のうねりやふくらみが生まれそうです。
おまけに脇の縫製も3本針によるチェーンステッチなだけに、
ヨレや吊れも加わっていき独特な質感になることが
期待出来る好素材です。
スタンドカラーのシャツと聞くと、得てして着こなし方がよく分からないと
耳にしますが、自分でしたら↓みたいに考えています。
例えば前を留めて着た場合、フライフロントによる平面的な見え方を、
スカーフやバンダナでアクセントを付けてみたりするとか、
軽く羽織る程度でもボタンの留め方や袖のまくり方で
着崩そうかなと思っています。
季節が過ぎたらタートルネックと合わせても良さそうな気がしています。
スタンドカラーのシャツの魅力は、自分の中ではレイヤード(重ね着)での
面白さにあると思っていますので、
今後は良い意味での変わったご提案も出来そうです。
5minutesの新しい面をご覧頂けると思います。
そのあたりも含めてじっくりとご覧になってみて下さい。
宜しくお願いします。