FUJITO “Explorer Shorts”
FUJITOの「エクスプローラーショーツ」をご紹介します。
お店にお越し頂く方にも、少しづつショーツ姿を見かけるようになった今日この頃。
自分でさえモールスキンのカバーオール(まだ?)は着なくなりましたので、
納得出来るところかと思います。
リネンのシャツもはっきりとした動きが見られている中、
満を持してと言えそうなショーツのご紹介。
本日は個人的に色々な思いが交錯した、
FUJITOのアイテムを取り上げます。
FUJITOというブランドですと、「春夏はテーマはコレ!」的な、
明確な名前を冠したコレクションではありません。
トレンドに乗っかったり牽引するような勇ましいものではなく、
等身大のメンズコレクションというのが、個人的にフェイバリットな部分でもあり、
皆さんの評価も頂いているところ。
ただそんな中でも提案性のある、シーズンのラインナップを
端的に表すようなスタイリングというのがありまして、
それがおそらく↑にあたるのかと思います。
ルックブックのファーストページから抜粋しました。
チェックのリネンシャツにコーデュロイのショーツで佇むロベルトさん。
さすがに絵になるひとコマです。
前に5つ、後ろに2つ、右側に2つの計9つという、
大量のポケットを備えたショーツ。
このデザインを見てピンと来るのは、90年代のアウトドアブームに
親しまれた一部の方のみだけだと思います。
“REI(アールイーアイですね)”からリリースされていた、
エクスプローラーパンツ。
自分の記憶が確かならば、フルレングスのパンツだけだったと思いますが
(間違ってましたらご指摘を)、
ネットなど未発達の時代に、兄貴か誰かにカタログで見せてもらったような。
ほんの一瞬、日本に出店していたのに見逃していたことから(・・)、
とんと忘れていた存在でした。
それがここに至ってまさかの再会。
まさに感慨ひとしおと言ったところでしょうか。
商品ページでも述べている、ガゼットクロッチ。
稼動域を広げるための、ひし形のマチのこと。
さしてアウトドアアイテムに詳しくない自分でも、このぐらいは分かりますが、
その源流と言えば、やはりグラミチになるのかと。
自分が某SHIPSで働き始めの頃、ある先輩に滔々と聞かされた
ショーツのお話。
USAモノは右から左に流れてしまいがちな中(・・)、
呪文のように繰り返されて覚えた、“ガゼットクロッチ”なるワードと機能。
グラミチを手に入れたか否かはここでは触れませんが、
知識として身に付いただけに、良い教訓を得られました。
軽快な膝上丈のショーツ、気分としては↑こんな装い方など。
“コーデュロイ”と書くと、とかく先行されがちなイメージはありますが、
水際で活動するサーファーにとっては、汗や水滴を吸収出来ることから、
春夏には欠かせないファブリック。
ショーツともなれば、より取り入れやすいはずです。
スタイリングのポイントとしては、当ブログでも時々お伝えしている、
『アズーロ・エ・マローネ』をお勧めします。
今シーズン数多くご用意している青いアイテム。
これ以上ないくらいのハマり方をするように思います。
FUJITOが提案するラインナップの中、キーアイテムのひとつと目される
ノスタルジックな思いから親近感を覚える方、ユニークなデザインから
新鮮さを感じて頂ける方まで様々いらっしゃるはずです。
これからのシーズンのボトムスのひとつとして、
じっくりとご覧になってみて下さい。
宜しくお願いします。