EEL Products “NOVEM JACKET”
EEL Productsの「ノベム ジャケット」をご紹介します。
昨日のカーラジオで「ふたご座流星群」をめちゃくちゃプッシュしてました。
しかし上空はどんよりしていて光源の気配なし・・今日明日だと可能性は高まるようなので、
気が向いたら天空を見上げてみることにします。
とまぁこういうネタでロマンチックなエピソードでもあれば良いのですが、流星群と言われても“黄昏”としか
出てきません。タイトルだけ知っていて読んだことのない作品のひとつ。
唯一の接点が作者の方と同じ、“成増”住まいだったことくらいです。今はどうなっていることやら?
しょっちゅうあるものじゃない天体ショー、帰りに見れたら良いなと思いました。
それではイールさんの新作、ノベム ジャケットを見ていきます。
イールさんのアウター群と言えば長らく販売しているロングセラー、浮かぶ方は多いと思います。
今季から昨今の諸事情を受けてラインナップを一新。いくつか新しい仲間が加わっています。
コチラは昨年直営店でご好評だったモデルを受けて、部分的にアップデートして全国展開。
気回ししやすいミドルアウターとしてリリースされたお品です。
ネーミングの由来は分かりやすく、《November》にある旨オフィシャルで発表されてました。
実際は語源になるラテン語のほうに絡めて、『“9月”から着てもらいたい』を意図していたようですが、
今年を振り返るとそれは無理というもの・・次回以降は11月からに変わることでしょう。
ネーミング的にはジャケットでしょうが、私としてはコート使いの一択。
襟は立たせ+袖はチラッと折り返し。コレを着こなしのデフォルトにしたい気分。
表地のヘリンボーンは紡毛の《ツイード》生地に分類されるであろう見立てです。
裏に配した黒コーズ(コーデュロイ)とのセットと来れば、大好物の英国系コートで
親しんできた組み合わせ。ヴィジュアル&実用ともに防寒性ありと言えるでしょう。
冬のアウターらしさは備えつつ、シリアスなオヤジコート?にならない“抜け感”を
潜ませているあたりに、グッと好感を覚えてしまうわけで。
この辺も熱心なフォロワーさんなら勝手知ったるディテール。
生成りコットンを丸々裏側で《袋縫い》に。
早速届いたサクラコートでも見慣れたやり口ですが、コチラの裏地のほうが厚みもあり、
わずかに起毛していることからより今の季節に適しているかと思います。
さらに良い試みだと見ているのが、コートが出来上がった後に“製品洗い”していること。
全体的にぶわっとふくらみが現れるのですが、それが『これ中綿入ってます?』と
錯覚してしまうくらいのボリューム感。これがなかなか良い具合なんです。
実際には中綿は入っていませんが、表地と裏地の間に放熱が溜まりやすい構造。
セーターとこのコートでかなりの冬支度、寒さが不安ならインナーベストでもあれば
充分な防寒対策になるんじゃないかと。
チラッと黒のコーデュロイが見えていたほうが良いんでしょうが、私は襟元までボタン留めるマン。
今回のコチラに関しては前合わせの湾曲=カーブ度合いも、ひそかな推しディテールです。
皆さん各自のベストポジションを探ってみてください。
ここまでEEL Productsの「ノベム ジャケット」をご紹介しました。
重たいアウターも良いのですが、近年の傾向からするとミドルアウターの品揃えが増えている旨、
皆さん間でも薄々感じていることだろうと思います。
となるとナイロン等の薄くて暖かいモノになるんでしょうが、やはりウール素材の持つ天然の暖かさは
欠かせないというか外せないというか。クラシックの魅力には抗えないわけで、つい手にとってしまいます。
ネーミングに準じた大ぶりなジャケット、あるいは気兼ねなく羽織れるこなれたアウターまで、
スタイリングの広がりを楽しめるお品です。ぜひ冬の装いにお役立てくださいませ。
それでは宜しくお願いします。