リアル。
ここ最近ですが、ちょっと興味を惹かれる出来事がありました。
5minutesと言うお店は、外からは丸見えな状態ですので、
比較的「何屋さん?」というのが、
看板を見なくても分かるような外観になっています。
ですので、天井から吊るしてあるものなんかに気付いたり
興味を持って頂ければ、入って頂き易い方なんだと思います。
そんな昼下がりの午後、おじいさんがやって来ました。
どうも外から見て、ディスプレイで天井からぶら下がっていた
「オランダ軍 ARMYジャケット(NATOモデル)」が気になったらしく、
「これ見せてくれない?」
ということだったんですが、肩から下がっているバッグにU.S.Nのステンシル、
そして被っている帽子もU.S NAVYのデッキキャップでしたので、
「もしや...?」
と思いながら、しばらくの間お話しさせて頂きました。
その方はかなり軍モノが好きで精通していまして、
「アメ横はレプリカものが氾濫している」とか、
「イギリス軍のは丈夫で良いんだよ」
など、伺う限り80歳?前後かと思いますが、
若輩者の僕にも丁寧にお話して頂きました。
そんな丁寧なお話しっぷりに僕も感銘を受けまして、
「こりゃ、あらん限りのミリタリー・ナリッジ(?=知識)を総動員せねばー」
ということで、力のこもった熱客(熱い接客)をさせて頂きました。
ご満足頂けたようでした。
で、会話の端々で耳にしたのが、
「こんなの(=機能的かつ頑丈の、ワンダフルの意)作る国に、勝てる訳ない」
のひとこと。
おじいさんは従軍経験のある方でした...
こういう形態のお店ですと、ある限られた年代や性別の人との
接触に陥りがちです。
マーケティング的に言えば正しいことなんでしょうが、
僕個人としてはもの足りなく思えてしまうこともあるので、
とても貴重な出来事だったように思えます。
人として深みが増すというか。
良い時間を過ごせた午後でした。
<追伸>
一週間後、再びおじいさんがご来店。
「どうしても気になっていて(×2)」
な、フォールディングチェアをご購入頂けました。
どうも”マルタ”というキーワードにグッと来たらしく、
またまた熱く詳しいトークになってしまいました(笑)。
そのとき頭に浮かんだのが、
「兵と書いて、つわもの」
という言葉。
またお待ちしております。