James Mortimer S/S B.D.Shirts Indian Madras
James Mortimer “S/S B.D.Shirts Indian Madras”
James Mortimerの新作、
マドラスチェックの半袖シャツをアップしています。
昨日・今日の天候からして、肌寒さどころの話ではなかったかと
思いますが
(個人的なところだと、5月でもバブアーです。何か?)、
評判が良いので先にご紹介しておきます。
Thomas MasonしかりIrish Linenしかり、
James Mortimerと言えばロングスリーブのシャツという
イメージが強く、気温が上がればロールアップ=袖まくりというのが、
王道かつベーシックなご提案かと思います。
半袖自体のリリースもお店を始めた頃以来だと思いますので、
相当久し振りにラインナップに加わったものなのが、
今回のマドラスチェックのシャツになります。
5minutesでシャツと言いますと、柄というよりかは、
素材感そのものに比重を置きがちですので、
柄もの、特に大判のチェックというのは、
相当新鮮に映る事かと思います。
僕自身も好んでチェックを着ることもほぼなく、
コレクション?として、クローゼットの奥深くに
眠らせ続けているものもそこそこありますが、
一年に一回(おそらく)着ているのが、
↑でご覧頂けるようなマドラスチェックのシャツだったりします。
マドラスに関してご存知の方もいらっしゃると思いますが、
インドのマドラス地方(地図で言うところの大陸の一番下の方)
に由来するチェックでして、大判な柄と鮮やかな配色が
特徴なものです。
「インドに駐留していたイギリス軍がいいね!と気に入る」
⇒「イギリスに持ち帰って製造・輸出」
⇒「アメリカで大受け」
⇒「アイビーにつながっていく」
というのが、かなり大雑把な流れです。
(この辺の流れは、似たような経緯の『チノパン』に通ずるところがあるかと。
拙著「あずみ野かわら版」もご覧下さい)
もともとのインディアマドラスは、いわゆる植物(草木)染めした糸を使った
織物ですので、そこまでパキッとした鮮やかな色ではなく、
くすんだ色調の組み合わせに加えて、洗う度に色が抜けて
滲んでいくさまに特色があります。
一方インディアンマドラスは、本国以外で作られているものでして、
世の中の大半を占めている方です。
ヴァリエーション豊かな配色に、きちんと先染めさせた糸から
滲みも起きにくい、清く正しい?シャツと言えばいいかと思います。
「ン(n)」があるのとないのでだいぶ性質が異なるのが、
マドラスチェックの面白みではないでしょうか。
先にご紹介しているロングスリーブが“Regular fit”という従来型に対し、
ショートスリーブは“Comfort fit”という、
やや余裕のあるモデルにてご用意しています。
半袖かつ、生地の風合いや柄を考慮して選んでみました。
当初はそれなりの数量を予定していましたが、
減産という憂き目に合い(..)、残りわずかな状況となっております。
『減産=入荷数が少ない=他も似たような状況
=市場にあまり出回ってない=要は希少』
という図式が成り立つかは分かりませんが、
少ないということが事実なのは間違いありません。
カスタムシャツを作る老舗メーカーが、
思い切ってどカジュアルに挑戦するというのも、
何となく男気があって微笑ましくすらある一枚です。
そんなことを踏まえてご覧頂ければと思います。
宜しくお願いします。