イタリア軍Pコート
「イタリア軍Pコート 1960’s~1970’s デッドストック」をご紹介します。
まずボタン。金のアンカー(錨マーク)入りのメタルボタンですが、
裏側に「NAPOLI」の刻印が。なんとも言えないアンティークな味わいです。
「ナポリを見てから死ね」。こういうことではないとは思いますが…
「MARINA MILITARE」のネームです。
一部の商品にしか付いていませんが、イタリア海軍公認を物語る
印と言ったところです。
ネイビーのフランネル調のウ-ル地に、ピンストライプが入った裏地です。
内ポケット近辺を撮影しましたが、これがまた「お台場仕上げ」なんですね。
軍モノなのに、テーラードのテクニックを使うあたりがイタリアっぽいです。
こちらのボタン、「力(ちから)ボタン」と言ってメインのボタン
(今回はメタルボタンですね)の裏に補強で付けるもの。
普通付けないよ、軍モノになんか。
これが付くってことは、職人さんが手で付けていることが想像出来ます。
こちらも一部の商品のみです。
袖裏やポケットの袋にコットン生地を使用しています(こちらも一部の商品のみ)。
腕の通りは悪いですが、防寒性は間違いなくアップするはずです。
あと破れにくいとか。
ざあっと気が付いたところだけ挙げてみました。
もしかしたら、他にも分かりやすいディテールのポイントがあるかも知れませんので、
気付いたらまたご報告します。
最近のメルトン素材ですと、アクリルやポリアミドなどの化学繊維を混紡して、
軽く柔らかくってのが普通なんでしょうけど、これくらい目が詰まったメルトンだと
重いってデメリットはあるにせよ、風なんかほとんどシャットアウトしてくれそうですし、
丈夫(過ぎて)でシワなんかも付きにくい、異常な復元力はスゴイの一言。
気合いでシワを取りましたので、新品と見紛うコンディションとなりました。
「一生モノ」って言葉は嘘っぽいのであまり使いたくありませんが、
50年近く経っても全く問題のないコンディションを見ると、
言い過ぎな感じはないのかも。
・イタリア軍Pコート 1960’s~1970’s デッドストック(ネイビー) Mサイズ~