モーターサイクルコート ~その2~

2009.01.23 / アイテム

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前回お伝え出来ていなかった「モーターサイクルコート」の続編です。

 

 

 

あまりの完成度で、資料的に見ても面白いディテールが

てんこ盛りですので、ちょっと別枠扱いで突っ込んでみます。

コメントは短めにしますので、さらっと読んでもらえればと思います。

 

 

 

一発目の画像は、軍モノで時たま見られる

「右前にしても着られる」

ところです。

 

最近のダブルの合わせのアウターですと、なんちゃって仕様が多いのですが、

こちらは正真正銘、合わせを逆にしてももちろん着て頂けます。

 

元々は風向きや利き腕に対応するため、どちらもイケる仕様にしてあります。

 

 

 

 

 

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フロント・前身頃のボタンの裏です。目を凝らしてみて下さい。

ほんとに小さくですが「FRANCE」の文字が。

最高です。何も言えねぇー。

 

まだ引っ張りますよ。

 

 

 

 

 

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このステンシルだけでも価値はあるでしょう。

 

そこまで詳しくは現時点では分からないのですが、

分かる範囲ですと

「MONTPELLIER」はフランス南部の都市「モンペリエ」、

「ARMEE」はアーミーです。

 

モンペリエにある会社(工場?)で生産されて軍モノとして

納品されたということが推測されます。

 

 

 

 

 

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襟の返しの部分。折り返し後にボタンで留めます。

 

留めて襟を寝かせて着れますが、

あんまきれいに寝かせられないので、

常時襟を立たせて着るほうがベターです。

 

 

 

 

 

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分かりずらいですが前身頃裏に左右でボタンが付き、

左右がひらひらしないように固定出来ます。

 

補強の為の力(ちから)ボタンが、

そのまんま流用出来てしまえるという、うまい仕様です。

 

 

 

 

 

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ポケットの袋は表側から縫製部分が見えるように縫われています。

 

本来なら表に見えることはない縫製ですが、

生地が分厚いことと作業工程の簡略化・耐久性向上の意味で

縫い目が見える仕様に。

 

 

 

 

 

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袖先のストラップが、結構きつめに絞ることが出来ます。

袖口からの風の侵入を極力防ぐ工夫です。

 

矢印のように角度を付けてあるのも、

造形的に見てグッドです。

 

 

 

 

 

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左脇部分。

 

このストラップは左脇にしか付きません。

リュックを背負って体に固定する際、

紐を通す役割だったのではないでしょうか。

 

ベンチレーション(換気用の穴ですね)も、

糸でかがったクラシカルなものです。

 

 

 

とまあ、駆け足でお送りしましたので

ちょっと伝わりにくいところもあるかと思います。

それとは別に、これは違うよ~と言った点がありましたら、

ご指摘下さいませ。

 

あとは実際店頭でご覧頂いた方が良いかも知れませんので、

ぜひお越し下さいませ。

 

宜しくお願いします。

 

 

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