Dead Stock イタリア軍 キャンバススニーカー
Dead Stock & Vintage CollectionにNEWアイテム、
「イタリア軍 キャンバススニーカー」をアップしました。
例年、春夏の時期が近づいてきますと、
「今年は(も?)マリンが来る!」
と言った煽り的なコピーが氾濫します。
毎年の風物詩です。
そういった皮肉めいたコメントはさておき、本格的な夏を迎えるにあたり、
タイミング良くご用意出来たのが、↑こちらのアイテムです。
当店で取扱いのspring courtはフランス生まれですが、似通った立ち位置?
として語られるのが、イタリア生まれのSUPERGAです。
製法自体の共通点として挙げられるのが、
ヴァルカナイズド製法ということになります。
簡単に言えば、
“接着剤を使わずにゴムの靴底とアッパー部分を熱処理でくっ付ける”
製法です。
昔っから続くシューズ(スニーカー)ブランドは、だいたいこの製法ですが、
安価で作れる反面、量産しないと元が取れない事情もあって、
多くのブランドがミリタリー・サープラスの靴を請け負って作ってたのは
良く聞く話です。
セボしかりマカロニアンしかり、アディダス、プーマ、その他もろもろ。
そんな中でのSUPERGAですが、近年生産拠点がアジア他に移っていることから、
軍モノは生産していないはずですし、たまに見かけるデッドストックでも、
そのほとんどはミニマムなサイズのため、
俗に言うゴールデンサイズ(26~27ぐらい?)は、普通には見かけられません。
今回のキャンバススニーカーですが、SUPERGA製ではないものの、
基本構造およびシルエット的には全く一緒で、
かつ日本人の平均サイズにマッチした、
グッドコンディションなデッドストックになります。
ヴァルカナイズド特有の、周辺を取り囲むような分厚いラバーソール。
正方形状に溝を掘ったトゥーとヒールは、水はけを良くするのと
傷を見えにくくするための意匠です。
茶色の靴底は、その昔コルクを靴底に用いていたことの名残りで、
凹凸を付け平面部分を減らすことで、
滑り防止から来たディテールです。
アッパーはシューレースやライナーの中敷き部分も含めて
コットン100%の素材で、濡れてもすぐ乾く意図に依ります。
短めのシューレースも、踏んだり引掛けたりしないよう、
事故を防ぐ意図が見えます。
誇らしげなMARINE MILITAREも大きなポイントです。
あと専用ボックスが付いていますが、穴が空いているのは不良でも何でもなく、
中身があっているか確認するため、大雑把に空けたものです。
ラテン気質ならではの?穴とも言えそうです。
サイズに関してですが、26~27センチ程度と記載していますが、
↑の画像で履いているMさんは27.5~28センチだそうですので、
その辺りの方も入ることは入ると思います。
ミリタリーシューズらしからぬ洗練された雰囲気は、
いかにもヨーロピアンなキャンバスシューズの持つそれです。
ミリタリーファンの方から、ガンガン履いて汚れたら洗ってまた履く、
キャンバスシューズラバーの方にまで訴えかける懐の深さを持った
シューズだと思います。
じっくりご覧になってみて下さい。
宜しくお願いします。