FUJITO “Hood Coat”
FUJITOの新作、「フードコート」をご紹介します。
当初の予定より若干の遅れはあったものの、無事お店に届いたこちらのアイテム。
公私?ともに楽しみにしていたこともあって、ほっと胸をなでおろしつつ早速撮影。
数日前からご覧頂けるようになっています。
フードコートに関しては、当店ですと3回目のご用意になるのでしょうか?
いくつかラインナップされる定番アイテムの、代表的なアウターということもあり、
店内外に渡ってご好評を頂いているもののひとつ。
ドレスコートに軸足を置きつつ、素材や色合いで工夫を凝らし、
フードの有る無しでスタイリングも幅広く楽しめるとあって、
いいんだよねーコレと独りごちながら、毎度お勧めしている気がします。
以下詳しく見ていきましょう。
“定番と言えども前進を怠らず”ということで、部分的なアップデートが図られました。
一番のポイントになるのが↑でご覧頂けるように、
『スプリットからラグランスリーブへ』
というところです。
服飾史的にいうと、本来のステンカラーコートでしたら、こういったショルダーに
行き着くはずですが、そういう正しい紳士服のマナーは置いといて、
丸みを帯びたヴィジュアルに新鮮味を覚えて頂けるかと思います。
今回、サイズバランスも多少変更を加えているようで、
コートらしく羽織れるのを見越して、若干許容を出しています。
自分もブルゾンの上から羽織りましたが、
ジャケットの上からでもストレスなくいけそうな辺り、こちらも歓迎すべき修正点でしょう。
なめらかな手触りと光沢感が特色の“スーピマコットン”に関しては、
コチラのページをご覧頂くとして、押さえておきたい補足事項を何点か。
ミリタリーライクなダイヤモンドステッチも好きなんですが、
それ以上に気に入っているのが、↑でご覧頂ける「ボタン」。
なんと今回、フード用には共地の“くるみボタン”、その他は“シェルボタン”に
変更されています。
個人的にこれにはテンション上がりました。
機能的というよりかは、ヴィジュアル面での貢献が大きいんですが、
上質なファブリックの魅力を引き立たせるという意味で、ナイスセレクト。
“高級感”というのにつながっています。
私の見立てはマニアックな少数派(・・・)ですが、
くるみボタンがイメージさせる、ある種の“愛らしさ”というのを感じさせるのも、
ひとつの魅力だとは思いますが、いかがでしょうか?
ウンチク面でのフォローはここまでにさせて頂くとして、
今回のフードコートに惹きつけられたのは、
やはりこのカラーリング。
サックス イズ マイカラー。
他ではなかなかお目にかかれない、絶妙な色合いに尽きます。
素晴らしい。
その昔某シップスにいた時にも、あるイタリアメイドのブランドで、
まさしくこの色合いのスプリングコートを作っていましたが、
それ以上に思ったのが、ユーロワークウェアを彷彿とさせる
『ブルーグレー』。
これが最大の魅力ではないかと。
鮮やかなブルーやサックスとは異なる、フォギーで枯れた感じ。
かなりグッとキテしまった次第です。
コーディネイト的なものがバンバン出ていますが、
色の重ね方としては、“赤味”のあるもので補いたいな、
というのが心情です。
次回のスタイリング、乞うご期待ください。
FUJITOの定番ラインナップとして、しっかり定着した感のある、
こちらのフードコート。
もともとライトウェイトの素材を選ぶことが多いことから、
これからの季節にこそ相応しいのかも、というのが長年の見立て。
女性陣からも好評だったので、気持ちが高ぶった(・・)というのは
置いときつつ、その前評判の高さから私もお勧めさせ頂きます。
どうぞじっくりとご覧になってみてください。
宜しくお願いします。