FUJITO “L/S Rib Colar Shirt”
FUJITOの「L/S リブカラー シャツ」をご紹介します。
この週末、立て続けに新作の入荷があったということは、
当店のSNSからお察し頂けたのではないかと。ほど良く色んなものが届いています。
ただ新作入荷と意気込んではみたものの、ウールものやコートをプッシュしても、
変わり者の偏屈ブログ?にしかなりません。
『ええモンに季節は関係ねぇ』と力説する人間、まぁ誰とは申しませんが・・
よって手始めに取り上げるには、このあたりからが相応しいでしょう。
評判の良かったFUJITOさんのシャツ、フォーカスしていきます。
『良かった』という過去形、いかにも含みのある物言いに?と思われる方もいるでしょう。
そう、春夏で好評を得た「リブカラーシャツ」を受けて、半袖から長袖にアップデート、
継続リリースが叶ったのが↑になります。
5minutesでは・・私の目利きなど所詮そんなものですが。
春夏のメンズシャツのトレンドで言われているのが、“半袖・開襟シャツ”だそうでして、
リゾート&コロニアル感を味わえるのがどうもキテいるようです。
カジュアルであればそれはアロハシャツになるんでしょうが、
もう一方の雄として挙げられている“ボーリングシャツ”の類いもよく見かけます。
そういうトピック性の強いものをズバリ、というのも大いに結構なんですが、
右にならえはつまらんよということでFUJITOさん流にアレンジ。
やんわりと感じさせるさじ加減が、反響を呼んでいたと見ています。
デザインの特徴は2点に集約されるだろうと。
まずはひとつ目が↑のリブ襟。推しになるディテールとして、商品名に冠されています。
ニット地の襟だけ見るとポロシャツのそれに似ていることから、いわゆる“スポーティ”な
ヴィジュアルに寄っていきます。ただ↑でご覧頂くとそうでもない、ドレスっぽさ&ノーブル感が。
『襟腰』の存在、これがポイントになっていきます。
第一ボタンを開けても閉めてもOK、収まりの良さまで覚えるのが今回のシャツです。
2つ目が↑のボックスプリーツ。頑張って背中張ってみました。
運動量を大きくする軍モノ由来のディテールと見れば、
そこはかとなく漂ってくるワーク&ミリタリーなテイスト。
ただ見方を変えればキャッチーなヴィジュアルにもつながる、スパイス的な切り替えにも。
以前のバンドカラーシャツから続く、ドレープを引き出すひと工夫だとも言えそうです。
まぁ生地がヘビーなんで、ドレープうんぬんの話は置いときましょう。。
生地全体にまんべんなく入った糸くず=“ネップ”の数々。
何年も着古したワークシャツ感を最初から楽しめる、味わいのあるファブリック。
ネップ入りのヘビーツイルだと、男くさいほうに振り切られそうですが、
FUJITOさんのシャツを手がける“唐津シャツ工房”さん謹製のものだけに、
ドレスシャツ作りに軸足を置いた仕立てが随所に見られます。
接写画像を忘れた(・・)のであれですが、ギリギリのコバステッチ&運針の細かさは
この生地の厚みでも健在ですので、改めた機会に載っけておきます。
気分としてシンプルにシャツ一枚、襟元まで閉めて町を闊歩したいんですが、
そこは天候と気温と相談ということで、まずは羽織りモノとして使えそうです。
ヘビーウェイトの質感は、アウターとして充分な存在感を発揮出来るはずですし、
やんわり生成り色というのもいきなりの秋冬感ゼロなので、スムーズに取り入れやすいのかと。
もちろん季節が進めばインナーですが、白シャツほどの爽快感は少ないので、
前回言っていた『ブラウン推し』な気配のアイテムにも、
親和性の高さを覚えて頂けるだろうと思います。
今年はブラウン~カーキ、指し色でオフホワイトなんだと、藤戸さんも言ってた気がします。
反響を呼んだアイテムをアップデートした、秋冬仕様のリブカラーシャツ。
ロングレングス(着丈長いって意味です)やビッグシルエット系が大手を奮っている中、
自分はこのスクエアボトムというのも新鮮に思えました。
真っ直ぐの裾だとどうも憧れのCharvetを思い出してしまうので、自分の中では勝手に
フレンチっぽさを感じるところもあります。
立ち上がりの時期ならシャツからでしょ?というのは、皆さんと私に共通する賢明な見立て。
その候補として今回のL/S リブカラーシャツを推させてください。
どうぞ宜しくお願いします。