BRENA “COQ PANTS”
BRENAの「コックパンツ」をご紹介します。
昨日は日曜ということもあり、絶好の節分ホリデー?楽しく過ごされた方も多いでしょう。
私も年少の頃に何度か行った記憶がありますが、至近距離から顔に投豆→あまりの痛さにギャン泣きや
回収忘れた豆を踏んづけ悶絶等々、愉快な思い出はあまり浮かびません。
恵方巻きを食べる習慣もなかったのに、いつのまにか大き目のイベントへ昇格ですし。隔世の感があります。
節分を境に春っぽい様子になるはずなのに、今年一番の寒波到来とのこと・・
皆さんも無事にお過ごしください。
来週の話なんですが、店休日の変更を予定しています。(火曜→木曜)
ということで祝日の火曜は営業しておりますので、取り急ぎ告知ということで。
それでは投稿を進めていくとしましょう。ブレナさんのコックパンツ。
昨年の秋冬に当店デビューを飾ったブレナさん。毎度新しいブランドを扱うときはオドオドしますが、
そんな心配をよそにジャケットが秒で姿を消したりするなど、想像以上の反響に驚きました。
まぁ元をたどれば自分が得意にする気質のジャンルです。コツコツ続けていければと。
で年が明けて第一陣になる↑が到着。ブレナさん一番のロングセラーとされるお品です。
定番を初回から取り扱わないあたりが5minutesらしい品揃えかもしれませんが・・
そういうことも言ってられません。遅ればせながら参戦してみたというわけで。
コックパンツあるいはシェフパンツの盛り上がり、どこかしらで耳にした方も多いことでしょう。
当店でも別ブランドで用意していたりもしますし。
ブレナさんのコチラもそういうきっかけかと思いきや、トレンドが言われる前からリリースしていた
ようですし、ペラペラなチープ生地勢とは明らかに一線を画す面構え。
そりゃ《ジャーマン ミリタリーダック》でこしらえてますから。重厚感は比べようもありません。
某カーハートだけがダックにあらず。今回は《アーミーダック》が推しポイント。
商品ページで述べていますように、ドイツ軍のアウター生地を忠実に再現したものと聞いています。
ダック生地と言っても何種類か存在しまして、軍隊で使われていたダックはカバン・テント・靴等々、
用途が広いこともあって薄手で扱いやすいのが特徴。ダックとは思わせない粒(生地の目)の細かさ。
レンガ色の分厚いヤツに比べるとゴツゴツ感のない、クリーンな印象すらあるのがGMD。
でもドイツ軍らしい黒さ(暗さ)は会心の出来映え。シュヴァルツヴァルトを擁する国だけある(?)。
ダック生地はワークウェアに用いられることが圧倒的に多く、軍モノでも装備品以外での衣料系では
あまり見かけません。そういう意味でもボトムスで用いたのは、なかなか意欲的な試みかと。
ここんちだけのオリジナルがこの組み合わせなんでしょうね。
《ダーツ(バルーンプリーツ)》と《ガゼット(マチ生地)》のコンビネーション。
クラシックなフレンチワーク/ミリタリーものならデフォルトと言える股の3角マチ、
そこはしっかりと押さえつつプラスアルファで独自解釈(ダーツ)を加えるあたり、
よそさんではまずないアレンジだと思います。
個人的には脇ポケットの開口部がユルくカーブしているのも好みでして、
本文では触れてませんが右側だけにコインポケットを潜ませているのも良い隠し味。
こう見ると元ネタに連なるラブルールのパンツ、再評価されるべきモノだと思うのですが
どうでしょう?フランスで手掛けられる工場、ここぐらいしか残ってないようですし。
ゆったりしたお尻~太ももの設定ながら、緩やかに裾が細くなっていくテーパードライン。
ごんぶとシルエットでない辺り、ロングセラーとして親しまれている秘訣があるはず。
この手のワークウェアだとベイカーパンツが挙げられますが、欧米の方の体格もあって
ケツ周りが小さい印象があります。よって必然的にサイズアップを迫られる。
ブレナさんのコックパンツではその辺の許容を持たせつつ、ウエストはゴム仕様で固定。
お尻の突っ張りをダーツで軽減するなど、着用シーンや穿き心地に配慮した至れり尽くせり感が出色です。
まだまだ感心どころがありそうなので、引き続きディグってみようとは思っています。
ここまでBRENAの「コックパンツ」をご紹介しました。
ブランドさんの“顔”になるボトムス、同じモノを延々とリピートするお手軽な具合ではなく、
その都度生地を更新したり仕様をアップデートするなど、抜かりのない提案も魅力的です。
簡易になりがちなコックパンツとは違う漢気あるお品、ぜひその評判のほどに触れてみてください。
宜しくお願いします。