New Brand “BASTIEN”
新しいブランド「BASTIEN(バスティアン)」をご紹介します。
3連休はいかがでしたでしょうか?晴天に恵まれ行楽日和だったのではないかと。
お城で恒例の「そば祭り」が行われ、街中も人手が多くにぎわっていたと聞きました。
まぁこれはいつもので伝聞・噂の類いで、私は草サッカーに参戦して満身創痍。
二日目の筋肉痛に悩まされております。身体を動かしても爽快感はゼロ・・
土のグラウンドが微妙にぬかるんでまして、足を滑らせかけた瞬間ヒザがググっと妙な方向に。。
幸い難を逃れましたが、ミドルエイジのスポーツは何をやってもスリリングです。
まずはランニングから再開しよう、何千回目かのユルい決意をした次第で・・
なかなか重い腰が上げられなかった2024後半戦の謎ブランド。定期的にやっつけていきます。
第2弾でバスティアンさんに登場願います。
ブランドページで記載されてますように、150年近くの歴史を誇るカナダ発のモカシンメーカー。
現在のBASTIEN INDUSTRIESに社名変更されたのが1972年とのことですが、それであっても50年超。
老舗企業という位置づけで間違いないはずです。
ホームページから察していただけるように、まずフランス語表記がデフォルトになっているのは
本拠地がケベック州であることから。昔ながらのモカシンシューズとともに、なんとなくその
バックグラウンドがうかがい知れるのではないでしょうか。
ちなみにこの手のシューズですと、ミネトンカさんがいの一番に挙げられる気がしますが、
アメリカはおろか北米大陸で見ても現存する企業はわずか数社(片手は切ったらしい)との話でした。
そういう意味で希少になっているモカシンブランドとして、今後目にする機会が増えるかもしれません。
TSOU’TAYI’の日本語表記が結局分からないので・・「ビーバー」というモデル名で進めていきます。
バスティアン製品の特徴としまして、よそさんにはない《ムース革》の使用が挙げられます。
北米ではムースでヨーロッパではエルク、呼び名で地域差はあれどもヘラジカの革なのは一緒。
やわからさや自然なシボが入った様子はそのままで、一般的なシカ革より厚みがある。
日本ではあまり目にする機会のないモノかと思います。
さらにモカシンシューズならスリッポンになるところ、レースアップブーツを選ぶのが5minutesらしさ。
この形はよそでは見ないでしょうの一点突破を図ります。
フリンジやビーズが付かない、デッキシューズ的な革ヒモも通していない、ある意味異質な存在。
ただそういうフォークロア感が薄まった結果、より街履き向けになったと見ているのですが。
稚拙な落書きで恐縮です。ライニングの“裏”に秘密が隠されているようで。
どちらかと言えば素朴で簡素な作りと言えるシューズ。この手とノリが似ているエスパドリーユを思うと、
履き心地って実際どうなのよと思うのが率直なところかと。靴底薄くて足疲れませんか?
ここんちが良く出来なのは、↑の下(妙な言い方で失礼)に《フェルト》生地が内蔵してあること。
靴底のクレープソールそのものも弾力性がある+フェルトも重なります。
履いてみると不思議な踏み応え=クッション性を備えているわけで。
革靴と言っても構造的に軽いモノのため、初見では頼りなさげに映るかもしれません。
ただ足を通すと現れる不思議な感触。撮影を通じてクセになりつつある自分です。
その他の作りについては商品ページをご覧いただくとして、ボトムスはこの辺りを。
まずは裾幅の太さがあるモノが良さそうに思います。
モカ縫いとソールの組み合わせがチラッと見えるボトムスで目を慣らしていただき、
徐々に細いモノへスライドしてみる。そんな実践をお薦めしてみます。
ケベック州であれば尚のことフレンチつながりで。そんなところでのM-49。
ここまで新しいブランド「BASTIEN(バスティアン)」をご紹介しました。
オープンして初めての冬、別ブランドでモカシンブーツを用意して以来のカナダ製のお品。
あれも確かケベック発な記憶がありますので、久しぶりの同ジャンルでの再会となりテンションが上がります。
個人的な思い入れは別にしても、全パーツを国内でまかなう地産地消的な取り組みや、
ハトメ以外は全て土に返るサステナブルな側面など、昔っからこうですよという姿勢も含めて
謎ブランドへの理解が深まれば何よりです。
『メンズのモカシンシューズの原型はここにあり』なんてことは言いませんが、
そうかもしれないと納得してしまう“プリミティブ”な魅力が、このシューズには備わっています。
今日の投稿の真偽?を得られるよう、ぜひ手にとってお確かめくださいませ。
それでは宜しくお願いします。