FRENCH ARMY “M-47 Field Jacket”
FRENCH ARMY “M-47 Field Jacket”
デッドストックの「FRENCH ARMY M-47 ジャケット」をご紹介します。
だいぶ前に入荷を報じてながら、本日までノータッチだったように思う(・・)↑の大物。
通常商品の入荷が落ち着いた頃にでもな予定、大幅にずれ込んだとご理解いただければ。
良くとらえれば、『機は熟した』というのが正しい見方かもしれません。
この手の“重たい”アイテム(物理的な意味ではなく)、大変すぎて投稿者もグロッキーに(・・)
なりがちなため、筆が止まりがちなことがよくあります。
ある程度知っている=ご存知であろうな部分がチョイチョイ出てくるかもしれませんの、
その辺りは悪しからずご容赦ください。
それではやりますか・・
まずはここからお伝えしていくのが良さそうです。
軍パン界にかつて君臨したフランス発の西の横綱=M-47 フィールドパンツの参考画像から。
“西の”と記したように、アメリカ発の東の横綱=「M-65」と並び称されるのは、
コピー品含むフォロワーの多さからうかがい知れるかと思います。服飾史上のマスターピース。
特にM-65はボトムス&ジャケットならあーアレでしょ?とイメージできるような。
ウィキペディアに載っている映像作品の充実ぶり、世に知られていることの裏返しです。
それよりM-47の知名度が低いのは、あまりの完成度の高さゆえ廉価なコピーにいたらなかった
なんてこともありますが、セットで存在するジャケットに日の目が当たることの少なさといったら・・
初見の方も多いように思います。
5minutes軍待望の“希少性への渇望・コレクター魂”、
以下その辺りを揺さぶっていきます。
見てくれに関しては、由緒正しき正統派フィールドジャケットのそれです。
ちなみに全フィールドジャケットの元祖はアメリカ軍の「M-43」だと言われてまして、
M-65に至るまで何度か変遷を繰り返しました。
良いモノを取り入れるのは当然ですから、フランス軍でも見よう見まね?で製作。
オープンカラー風な襟・4ポケット・ウエストのスライドコードなど共通しています。
(前はボタン留めだから、M-43リスペクトってとこでしょうか)
ただそこはテーラードが発展していたお国柄。
良い意味で大らかなアメリカ製量産品にはない丁寧な仕事っぷり、
フレンチミリタリーならではの魅力は健在です。
“スロートラッチ”に通じる襟周りやトレンチコートの袖を簡易にしたストラップなど、
ポイントになりそうなディテールは箇条書きしてますので、商品ページでご確認を。
ここではホップサック生地と未掲載になる↑のフェイバリットポイントを。
お察しいただけるように腰ポケットの内部なんですが、
これこそフレンチヴィンテージなクオリティ。「ジュート生地」(!)を底に縫い付けています。
やってることはほぼカバン作りの発想。硬い金属を入れても底が破れないアイデア。
ボトムスと共に毎度感心してしまう泣きのフレーズ。
私の琴線ポイント?として追記しておきます。
あとアーリーモデルに関しては、「ホップサック」なのも重要です。
前期はヘビーツイルがメインなんですが、派遣地の兼ね合いで↑のような
薄手生地に置き換えられました。
1955年前後でしたらインドシナ戦争なんかも絡んできますが、熱帯地方ではさすがに半袖、
ここではアルジェリア戦争の一択で良いはず。
よってここでは北アフリカでの活動用に配給されてたジャケットだと見立てられます。
土ぼこりを落としやすい凹凸感のある生地、その選択にいたく納得した次第です。
この数行だけ見るとミリオタ感を醸し出していますが(・・)、皆さんにおかれましては
玉数の少ないレア仕様ということでお納めください。
(もちろん詳しく知りたい方は補習も可です)
ヴィンテージ界隈ですと“ヘリンボーン”生地であることは、ある意味品質をはかるステータス。
目を見張るディテールはそのままに、やわらかな質感にブラッシュアップされた後期モデル。
ヘリンボーンの良さは色落ち・色あせしていく際にムラがいくらか現れやすく、
そのことで均質な製品にはない独特の風合いが尊ばれています。
ホップサックだとゴワつきやアタリが生まれやすい反面、コチラはよりスムーズでやわらかいため
洋服として着やすいのではと思います。
色合いも含めたお好みで見比べていただければと。
最後に大まかなサイズ感を補足。
フランス軍らしい?アバウトなサイズ表記(数字の並びのやつ)は置いといて、
ざっくり言うと前期:ボックス、後期:ペンシル型のシルエットだと見立てます。
ボックスだーペンシルだーだと分かりづらい、ここはひとつ“真四角”or“長方形”ぐらいの違いで。
幅広の前期か細長の後期か、ご参考までに。
ここに来て興味をお持ちいただける方が増加中の「FRENCH ARMY M-47 ジャケット」、
いかがでしたでしょうか。
頻繁に用意できないデッドストックものということで、厳選した中からタイミングと勢いで
ピックアップしていますが、この年代の実物に触れたのは久しぶりだったこともあり、
テンションが高まったのを昨日のことにように思います。(すいません、日が空いて)
長い年月を経た現代でも通用する、その武骨な佇まい。
多くの方に知っていただけることを願ってます。って各1しか残ってませんが・・
それでは宜しくお願いします。
<追伸>
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