ウールは最強。
ウールという素材は、ホントにすごいと思います。
ブログでも何度か取り上げている、「イタリア軍 メルトンPコート」ですが
↑の画像、納品時のそのまんまの状態を撮影しました。
ご覧頂くと一目瞭然だと思いますが、えー
「しわくちゃ」
です。デッドストックの常ですのでどうしようもないんですけどね。
50年近く前のものなので、年季の入ったシワ具合です。
これでも少しシワを取ろうとしたんですが、無理な話でした。
家庭用のスチームアイロンの限界を知りました。
と、普通のミリタリーショップや古着屋だと十中八句、
この状態で店頭に並ぶでしょう。
デッドストックなだけに、そのままが良いとかウォッシュしちゃダメでしょう
とか言う意見も聞きます。
なんですが、ここまで打ち込みの強い目の詰まったメルトンです。
大量のスチームとアイロンワーク(?)を施せば、元に戻るでしょう。
そしたら、えー
「復活」です。
お世話になっている直し屋さんに持ち込み、業務用のスチームアイロン
(クリーニング屋さんで使ってるみたいなあれですね)
で、苦闘数十分の末に元に戻りました。
大量のスチームをあてたおかげで生地自体もふっくらし、
念入りにブラッシング(もちろんケントで)しましたのでツヤツヤです。
なんとなくですが、女の人が髪をいたわる気持ちが分かったような...
ここまで艶が出ると、苦労したかいがあります。
とまあ、そんじゃそこらのPコートとの違いお分かり頂けましたでしょうか?
要するに数十年は着られるくらい、生地に重み(思み?)があるってことです、
冗談じゃなく。
そんでもって軍モノのPコートをここまでにして売っているところは、
そうそうないはず(だといいな...)。
ふっくら・ツヤツヤ具合、これじゃ分からないですので(泣...)
ぜひ店頭でご覧下さい。