これはお薦めします。NEWブランド『WILLIAM LOCKIE』

2010.11.16 / アイテム

 

 

 

 

今シーズンから取扱いのNEWブランド、

「WILLIAM LOCKIE(ウィリアム ロッキー)」をご紹介します。

 

 

 

ブランド自体の歴史は古く、創業130年を軽く越す老舗ブランドということになります。

スコットランドのHawickと言う所はニット産業が盛んでして、

あえて言えば高級靴の聖地・ノーザンプトンのニット版とでも言えばいいのでしょうか?

プリングルとかバレンタインなどの高級ニットブランドも、

この地で生産されている(はず)です。

 

 

パッと見て頂く限りですと、絶妙な配色という点をのぞけば、

非常にオーセンティックというかオーソドックス、ある意味普通と思われる

かも知れませんが、ところどころに正統派英国ニットのディテールを潜ませている、

“らしい”ニットだと思いますので、詳しく見てみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英国系ニットではよく言われるディテールが↑の「減らし目」です。

 

 

織り物と違い、編み物のニットは一本の糸で腕とか胴とか襟が作られます。

その各部位を作るのに必要なのが減らし目ということになります。

今では技術革新が進んで機械に負うところが多いんですが、

その昔は当たり前ですが人力しかありません。

 

そういった昔ながらの手作業の技術を感じさせるポイントとして、

この辺はご覧頂くのが良いかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

商品テキストの中で「アウトリンキング」と書いていますが、↑ですね。

 

 

リンキングというのは減らし目を駆使して作った各部位をくっつける(つなぎ合わせる)

ことを指すんですが、こちらのカーディガンは身頃(ネイビー)の上から襟(ブルー)を

合わせています。

 

表面に凹凸は出ますが裏面は水平になりますので、

胸~鎖骨~首にゴロゴロ当たったりせず、絶妙なフィット感を体感頂けるのが

ポイントです。

 

スーツ界で言う、「吸いつくようなのぼり」の感覚に近いような気がしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これも“らしい”ディテールのひとつ、前身頃裏の「当て布」です。

 

 

開け閉めを繰り返すカーディガンだと、この生地がないことでボタンの重みもあって

すぐに伸びますので、本来は必須のデザインです。

 

耐久性向上な意味はもちろんのこと、ニットそのものにボタンを付けたりボタンホールを

空けたりせず、“受け”の生地として両サイドに付きます。

 

洗練されたディテールとは言えませんが、長く着るためには欠かす事の出来ないものです。

 

 

 

 

個人的にこのカーディガンをお薦めするポイントを挙げてみましたが、

こういったうるさいウンチクよりかは、コントラストの効いた配色を楽しんで頂いた方が

良いと思います(笑)。

 

 

実際、店頭でも女性の方から「カワイイー♡」との評価を頂けましたので、

その限りで良いと思います。

 

どうも楕円形のエルボーパッチのコントラストもいたく気に入って頂けたようですが、

僕もこれが付いていることで2割は魅力増しだと思っていますので、

強くお薦めさせて頂きます。

 

 

あと簡単なコーディネイトなども。

 

 

 

 

Honnete シングルPコート

WILLIAM LOCKIE ラムウール コントラストカーディガン(グレー/ホワイト)

JOHN SCOTT タータンチェックストール「FELLUCA」

EURO LEVI’S 501

Calzados Barry’s チャッカブーツ(ベージュ)

 

 

 

特別な感じではないと思いますが、たまにはこういった清潔感を

感じさせる落ち着いた着こなしも良いかと思います。

いかにも育ちの良さそうというか、

どことなく「The Sartorialist」にいそうな感じです(笑)。

 

一応個人的には『ヒュー・グラント』が念頭にあったんですが、

参考になりますでしょうか?

 

 

グレーorネイビー、お好きな方を選んで見て下さい。

宜しくお願いします。

 

 

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