Museum。
たまには商品以外のお話でも。
本来でしたら入荷&アップも続いているので、
CRUZあたりを取り上げておくべきでしょうが、
ここ数ヶ月、ガチな商品紹介ばかりで若干食傷気味、
音楽関係に触れていく『最近。』というブログも書けてねぇし...
といった具合に、メンタル面でのフレッシュさが欠けてました。
そこで心機一転、脳へ刺激を与えようということで思いついた、
アート鑑賞。
展示会での出張つながりで、↑の
「ユートピアを求めて」展
を見てきました。
『~ 1910-30年代にかけて、ロシア帝国~ソ連誕生の激動時に花開いた
芸術運動=ロシア・アヴァンギャルドを彩った、政治・映画ポスター展 ~』
チラシを読み解く限り、おおむねこんな感じの展覧会だと思います。
“ロシア・アヴァンギャルド”という単語自体、
見たことはあっても具体的な作品って??なものでしたし、
何より“ソヴィエト連邦”の言葉から来るミステリアス感(?)に
胸躍らされた世代です。
おそらく初めて触れたソ連というのは、「ウォーズマン」だった人も多いでしょう。
『謎の超人、無気味で強ぇぇ・・・』、
多くの小学生を震え上がらせたものでした。
余談はさておき、地味に美術史もかじっていた口です。
世田谷美術館が思いのほか遠かったことが幸いし、
(砧公園ってこんな遠かった、いや広かったけ?)
高まるテンションを抑えつつ、
デザイン関係者を装い(?)スマートに鑑賞してきました。
受付で
『先に小学生の団体いるので、騒々しいかもしれません・・』
というまさかのインフォメーションでしたが、
心配はよそにキッズたちとは未遭遇。
貸切に近いような絶好のロケーションも手伝い、
スムーズに鑑賞です。
そして結果、大満足。
集中して見られたこともありますが、
『何か見たことあるぞ、これ?』
的なポスターがいくつかあり、親近感を覚えやすかったのも
大きかったですし、色々な制約がある中での大胆な構図や配色、
分かりやすさというのに強く惹きつけられたようにも思います。
うろ覚えだったステンベルク兄弟や、
カンディンスキーの意外なポスター他、作品数も多く
非常に楽しめた時間を過ごせました。
そんな風にして熱に浮かされていた翌日、
やべっアレ買い忘れてたっ!ということで美術館に直電。
送ってもらったのが↑の図録。
モノより思い出?いやいやモノこそ思い出でしょう。
美術館の方、興奮したオッサンに丁寧に対応頂き
ありがとうございました。
図録の中身ご紹介は反則だとは思いますが、
一点だけ軽く触れておきます。
多くの展示ポスターの中で最も惹かれたのが
↑の「アナトーリー・ベーリスキー」なる人の映画ポスター。
ロシア語の5ミヌートゥ(のようです)、英語でいうところの5minutes。
その昔、このスタイリッシュなポスターを何かの資料で見かけて
しっかりと失念。そして思いも寄らぬところで運命の再会。
記憶の片隅にすっかり追いやられていた、
店名のモチーフのひとつになったであろうものでした。
(他にもたくさんありますが)
この映画の題材も含めて、当時妙に引っ掛かったのを
思い出します。
うちの店名の由来が、
『いや~、駅から5分なんで』
というふざけたものでないことを、ここに宣言しときます。
長々とお送りしてきた、「SEEKING FOR UTOPIA」鑑賞録。
およそ180点のボリューミーな展示がなんと野口英世1枚ポッキリ!
という、下世話なレコメンドは不要だと思いますが、
少しでも興味があれば、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
もう一回いきたいな、コレ。
そんなことを先週から思ってます。