Phenix×FUJITO “Vaper JKT”
FUJITOの「Vaper JKT」をご紹介します。
既に数日前にはアップが終わっていましたので、
ご覧頂いている方も多くいらっしゃるかと思います。
店頭でもご来店頂いた方には、口酸っぱく?お伝えはしていることも
あるのでしょう、概ねご好評ではないかと個人的に思っているところです。
こちらのVaper JKT、ここ数シーズン続いています
「Phenix」さんとの別注企画にて誕生したアイテムでして、
こちらのモデルでは初のリリース(のはず)になります。
詳細ページもご覧頂きつつ、以下細かく取り上げていきたいと思います。
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まず「Phenix」とだけ聞いて、ピンと来る方がどのくらいいるかは分かりませんが、
自分としては感涙もの(?)、そこまでいかなくてもかなり感慨深いものがあります。
Phenixは国内発のスキー・アウトドアウェアブランドの草分け的存在として、
1952年から続く老舗メーカーです。
自分の中では、由緒あるスキーウェアブランドの印象が強いのですが、
幼少時に行ったスキー場で、
『上手な人は皆フェニックスの白いウェアを着てる(?)』
なイメージを刷り込まれたこともあり、
なんとなく憧れのあったブランドでした。
現在でも、一般の競技者向けから本格的なプロユースウェアはもちろん、
登山やトレッキング、最近ですとINHABITANT等を
手掛けていたりもします。
それと忘れちゃいけないのが“KAPPA”。
80年代後半のカルチョから見始めたサッカー小僧にとりまして、
ここのロゴマークが付いたユニフォームは垂涎でした。
(DIADORA・lotto・ennerre辺りは、いまだにグッと来てしまう・・・)
話が脱線したので戻しますと、
そんなPhenix内でもいくつかのレーベルのようなものがあり、
その中の登山・クライミング向けラインナップが
『MARVEL PEAK(マーベルピーク)』。
ラインナップに連なるアイテムのひとつが、
Vaper JKTになるわけです。
Vaper JKTの魅力は数多く挙げられるのですが、
そのひとつに“LEVEC(レヴィック)”があります。
このLEVICなるもの、一般のナイロンとは明らかに異なりまして、
20dハイゲージニットの3層レイヤー構造になるそうです。
簡単に言うと、
『ニットなので↑のように伸び、裏は透湿(湿気を逃がす)、表は耐水の3つの機能をドッキング』
ということになります。
一応数字で言いますと、
「耐水圧10000mm・透湿性10000g/㎡。20d(デニール)は、9,000m当りのグラム数。」
だとか。
耐水圧や透湿性を言われても何のことやら?ですが、
6SHiKiのBlowが1000d ですので、
その軽量具合だけでも参考にはなろうかと思います。
「軽いうえに良く伸びて、おまけに水を弾くし蒸れない」
ということになります。
補足なんですが↑でご覧頂けますように、
バックパックを背負った時にムレないよう、背中と脇をメッシュで切り替えてます。
(4WAYストレッチトリコットメッシュという名前だそうです)
メッシュといっても、傍から見た限りでは全く分からないので、
分かりやすいようにわざとボーダーのカットソーの上から着ています。
中が無地のインナーであれば、右側のような見え方です。
個人的には首元に見えます、
レーザーで貫通させた通気孔(穴)のディテールがお気に入りですが、
機能的なアウトドアウェアのセオリーどうり、
“フィットアジャストフード”で調整が可能です。
この、“ワンハンドアジャスタードローコード(片手で引っ張れて、簡単に絞れる機能)
は、フードと裾の両脇に付きます。
以前、『MAGIC フード』というアナログ寄り?な機能を持つアイテムを
紹介しましたが、頭に被って直に絞る以外に、
帽子やヘルメットの上からでもイケる構造になっています。
そういう視点だけではないのですが、山だけの用途じゃなく、
サイクリング用としても非常に重宝しそうです。
ランニング用というのも良いかも知れません。
これも、なるほどーと納得したところですが、
”ベンチレーションフロントポケット”というディテールです。
要は、ポケットの袋地(↑の白っぽいメッシュ)がそういうことなんですが、
いくら透湿に優れている素材と言えども全部を全部、
外には逃し切れないもの。
そこでポケットのジッパーだけを開けば、メッシュ袋から湿気が逃げていきますし、
自然な換気も出来ることになります。
止水ジッパーを使っているだけに、
こういうひと手間は歓迎すべきポイントだと思います。
最後に、これは忘れずにお伝えしておきますが、
こちらのVaper JKT、『MADE IN JAPAN』な品物になります。
このブログでは思想や信条的なものを特に記しませんが、
電化製品やスポーツ用品といった大量に流通しているもので、
某国製を始めとするアジアの国々で作ってないものってあんの?
というのが、今までの感想でした。
機能性が売りのものだとコストを考えれば当然なことですので、
自分が使うものに関しては譲歩はしますが、
お店でご用意して販売するものに関して、某国製はどうなのかと。
まぁ、つまらないこだわりです。
そんな心配はよそに、
こちらのVaper JKTはれっきとした日本製でご用意しています。
ブランドの姿勢というか心意気というか、何かこう筋が通っている感じで、
改めてFUJITOへの思い入れを強くした次第です。
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本来でしたら、2回に分けてお送りしようと思いましたが、
長い・重たい…等の意見を顧みず、
とりあえず書ききるようにしてみました。
あとコーディネイト的なものも撮ってみましたので、掲載しときます。
アウター・インナー、双方で楽しんで頂けると思います。
個人的にはジャケットのインナー用途がお勧めだったりしますが、
いかがでしょうか?
(ハイゲージニットという要素が関係しているかは不明ですが、
このナイロン素材、ものすごく滑らかなんです。
↑右側で半袖Tシャツの上から着ましたが、
“不快指数ゼロな、ストレスフリーな心地良さ”でした。)
当店のブログやホームページだと、文字数多くて読むのに大変だと思いますが、
そういう気質だとご理解頂きつつ、お付き合い頂けましたら幸いです。
宜しくお願いします。