New Brand “Jamieson’s”
新しいブランド、「Jamieson’s(ジャミーソンズ)」をご紹介します。
昨日は毎年恒例の市民祭が行われていたらしく、盛り上がっていたと聞きました。
私も例年通り見に行くことはないので(・・)、遠くから聞こえる歓声で参加した気分に。
粛々と出荷業務に手を動かしてた記憶があります。
イベントで街中に活気があるのは喜ばしいと言えども、歩行者天国ともなれば
近隣周囲は交通規制→大渋滞が待っているわけでして、当店前も半日以上激混み。
ちょっと降りて見てくっかとはならないので、お祭りの悲喜こもごも?に至るわけでして。
駐車場はざくざく増えているので、さっと入れてくれるだけで良いんですがね。。
それでは10年越しのリベンジを果たしたジャミーソンズ、簡単なご説明などを。
色彩豊かな“フェアアイル柄”、皆さんも秋冬になればそこかしこで見かけることでしょう。
民明書房が刊行している『欧州服飾伝』(?)に拠らなくても、個性的な幾何学模様や
ウィンザー公がゴルフウェアとして流行らせたなんて逸話で、フェア島の日常着が
世界中で愛されるようになりました。
そのフェアアイルセーター界におきまして、ダントツの知名度を誇るのがジャミーソンズ。
シェットランド(諸)島内では一番の古株になる老舗ファクトリーは地場産業の柱にも
なっているようで、伝統的なニットウェアを一定量作れるのはココぐらいなんだとか。
スコットランドに限らず、世界中で伝統工芸品に通じる産業の縮小が言われている中、
ますます希少性が増してしまっていることもあり、オーダーはひっきりなし。
ジャミーソンズ自体の存在感を高めているのは間違いなさそうです。
店頭に届いたのはお初ということもあり、今回はエントリーモデルとしてベストをご用意しました。
英国風な表記だと“V-NECK SLIP OVER”だとか。
長袖と共に不変のスタンダードとして親しまれています。
色合いに関してもあまり無茶?しないよう、手堅いとされる配色を選んだつもりでして、
日本で見かけるジャミーソンズの中でも代表的なカラーリングなはずです。
改めてまじまじと見ていたのですが、ジャミーソンズがよそさんと違うのは
伝統的な草木染め(Traditional Dyeing of Shetland Isles)で糸を染めていることで、
ふっくらとした風合いと目に優しい色合いに仕上がることにあるようです。
原始的なシェットランドウールの品質が保たれていること、
素朴さにつながる無理のない発色。妙に納得してしまいました。
ウンチクは話半分で聞いていただき、まずはココんちの評判を堪能してもらえればと。
当店でもおなじみの2大クラシックウェアのインナーに。
フェアアイル柄は袖を通す前段階で、敷居の高さを覚えてしまうと思います。
いやいや私には派手でしょ・・やジイちゃんのお古かい?的な印象だったり。
よって前者であれば見える面積を少なくして目を順応させていけば良いですし、
後者ならシャツを着ない(意外と効果的。首が見えてるとスタイリッシュ)なんてのも
コツなんだと思います。
撮影の時期が早かったんでレパートリー少な目ですが、
今後ツイードやらコーデュロイやらで冬感を強めていく予定です。
冒頭に『10年越しのリベンジ』なんて物騒なことを書きましたが、全くのでまかせではなく。
オープン初年度の冬に並ぶようオーダーしていたのですが、入荷の気配なし。
ひと月がふた月になりそのうちお正月、年が明け春物が届き始めても音沙汰なしという、
苦い経験があっての発言でした。(業界では“ジャミーソンズあるある”らしい)
長い年月が掛かりましたが、ようやく大願が成就したようにも。
喜びもひとしおというのが正直な思いです。途中何度かチャンスがあったのは不問で・・
新しくご用意しましたフェアアイルの雄=ジャミーソンズ。いかがでしょうか。
ある程度評価が確立している反面、上記のあるある?の影響を受けたりすると
お店でご覧いただけない年もあるだけに、少なからずレア感があるかも知れません。
前倒しでのスケジューリングが功を奏してもいます。
アラン&ガンジーと共に“英国3大フィッシャーマンセーター”と称されるフェアアイルもの。
この機会にぜひ手に取ってみてください。
それでは宜しくお願いします。