SAINT JAMES “MATELOT”
SAINT JAMESのNEWアイテム、「MATELOT」をご紹介します。
毎年・毎冬書いている気がしますが、こちらのブランドですと
不朽の定番“OUESSANT”のイメージが強く、さわやかなボーダーの印象から、
とかく春夏向けのものと思われがちのような。
そういった先入観を改めて頂くべく、
「天竺のカットソー以外もありますよー」
「もともとはニット屋さんなんですよ、ここんちはー。」
といった啓蒙活動の一環として、例年ご用意しているのが、
一群のマリンニット=マリンセーターの類いになります。
ショルダーボタンの付いたマリンセーターと言いますと、
近年は“BINICⅡ”というモデルが知られてまして、
5minutesでも4年前?ぐらいから扱っていました。
そういった実績を踏まえつつ、少し目先を変えてみたいと思っていたところ、
本邦初登場のNEWアイテムがリリースされるとの情報を受け、
今回ご用意したのが、新作の『MATELOT』ということになります。
天竺のカットソーをメインにしたベーシックライン以外に、
毎シーズンのトレンド他を盛り込んだコレクションラインも
フランス本国で企画していますが、確か↑のMATELOT、
昨シーズンに本国のサイトで見かけていた記憶があります。
あら?やけに細身でスタイリッシュじゃないかと。そんな印象でした。
もともとミリタリー用途のニットですと、その手のパツパツ(?)
アイテムもあるわけですが、おおむね袖口・裾をリブ編みで絞った、
独特の形です(まぁタックインして着るものですから)。
その点今回のMATELOT、細いことは細いスタイルで間違いないんですが、
妙な絞りを効かせない、ストレートなシルエットにはしていますので、
普段見かけるアイテムとさして変わらない、
ノーマルなデザインだと言えそうです。
ぴったりフィットするセーター、ここ最近作り始めたアイテムというわけではなく、
実は“原点回帰”とも言える提案のようです。
その辺りは↑の下げ札から読み取れるんですが、
『ピュアヴァージンウールを使ったシャンダイユ』
的なことが書かれています。
シャンダイユ(Chandail)はフランス語で言うところのセーターの意ですが、
厳密に言うと、『漁師が海上で着る、防寒性に優れたウールシャツ』が
それに当たります。
船乗りの身体の一部になった、密に編み上げられたセーターだと
プリントされているわけですから、今回のデザインにも納得出来る次第です。
(*あとウールマーク製品でもありますので、そのあたりは以前のブログを
参考にして頂けますと幸いです。品質の確かさ、この辺はさすがのひとこと)
デザインやシルエットの特性上、身体にぴったりフィットさせる
ものですが、Lサイズを同一人物が着ると↑な具合です。
この辺はお好みに合わせてサイズを選んでみて下さい。
取り急ぎお送りしてきた新作ニットのMATELOT、
いかがでしたでしょうか?
近年の情勢に伴い、プライスアップは避けられないところですが、
そんな中こちらのニット、
BINICⅡなどに比べてリーズナブルさもあろうかと思います。
形が崩れない・虫に食われない=永く愛用出来る、
そんな側面を持つSAINT JAMESのニット。
普遍的なマリンセーターを楽しんで頂ければと思います。
宜しくお願いします。