comm. arch. “Rec:Supima Pile P/O”
comm. arch. “Rec:Supima Pile P/O”
comm. arch.の「Rec:スーピマパイル プルオーバー」をご紹介します。
気が重かったハーレーのニットをアップできましたので、作業的にひと段落。多分そんな気が。
見落としがなければの話。
気温も一気に下がって軽めのアウターですら、視野に入ってくる頃。
イールさんのコチラもアクセスを伸ばしているようです。
アウター関係は11月に入ってからの紹介になりそうなので、ご興味ある方はページをくまなく
探索いただければと。
そんな感じで本日のお題もようやく登場が叶います。コムアーチさんの話題作を。
about “Rec: Supima Pile Parka” (ブランドサイトより)
私があーだこーだ言う前に、↑リンク先をご覧いただくのが良いのかも知れません。
コムアーチさんでも《推し生地》(?)としてご紹介していますので。
私も丸投げして終わりにはしませんので・・以降私見込みで細かくお伝えしていきますが、
触ったときの第一声が『おぉ・・おぉっ!??』とうろたえてしまったくらいです。
人間びっくりしたときは大した語彙力を発揮できない。。改めてそんなことを思いました。
「名は体を表す」とはよく言いますので、その辺りから話を進めていきます。
今季から始まりました【Rec:】シリーズ。
文字面だけですと『●録画中』を思いだす方もいそうですが、正しくは【リカバリー】の略。
何をリカバリー=回復・修復しているかと申しますと、傷ついてしまった「ルーメン」と呼ばれるものです。
綿花から糸を作るには引っ張ったりねじったりしながら、細長~く引き伸ばして作っていく訳ですが、
そうしますと繊維の空洞(ここがルーメン)が必然的につぶれたように狭まってしまいます。
その状態で一旦生地まで仕上げた後、我々が想像できない加工で初期状態に近づける・復元。
避けられない劣化を門外不出の秘術(?)で取り戻す、これがRec:なるものの概略です。
さらに言えばそれが「スーピマ綿」というのも、価値を高めてくれてるところ。
世界三大綿(残りはギザ綿に新疆綿。今後どうなるか分かりませんが)に挙げられるスーピマコットン。
繊維が細くてツヤツヤで、触り心地はカシミヤに匹敵することで知られる最高級綿。
時々扱っていたスーピマものでしたが、件の加工を経ると驚愕の新感覚・・
これが前段の語彙貧弱に陥った訳でして。。
タオル他でおなじみのパイル生地も、素材が変われば風合いも様変わり。
おまけに《魔法のレシピ》による加工が施されてもいます。
単にパイル生地とひと括りにして語れないのは、これまでの記述からも分かります。
パッと見はやわらかそうなパイルだなぁーという印象を覚えたとしても、袖を通して
スムースな裏面が肌に触れた瞬間、『何やコレ!!』と声を上げること必至な体験になるはず。
補足としましては素材がやわらかい反面、どうしても摩擦には強くないところでしょうか?
バックパックやショルダーバッグ、裏地なしの硬めアウターが激しく擦れる使い方は
避けたほうが得策です。
お洗濯後もハンガーNG&平干し推奨であるものの、それは高級ニットでも同じ扱い方です。
その辺りのひと手間が面倒と思えないメリットは確実にあるモノだとは思いますが。
極上のパイル素材を味わうため、サイズ感は比較的中庸な提案になります。
むやみやたらなビッグシルエットでないのも、好感を持てる点。
生地の特性上、着用頻度に応じて伸びが出てくる見込みですので、
お好みに応じて調整いただくことをお薦めします。
ヴィジュアルとしてはセーターものに寄せつつ、着用感はロンTeeのそれ。
しばらくの間は単独使いしつつ、頃合いを見てブルゾンやシャツ他のインナー使いまで
ご利用くださいませ。
comm. arch.の「Rec:スーピマパイル プルオーバー」をご紹介してきました。
アップしてからここまで時間を頂いてましたが、ようやくブログに投稿できひと安心。
気温も下がってさらに安心?といった心境です。
日本ではこの工場でしか加工できない《オンリーワン》な技術の末に世に生まれたお品。
必然的に入手できる方はよそさんとはカブらない、限られた御仁になります。
長いこと業界の末端にいる私でも、未知なるモノに触れた興奮を覚えます。
ぜひ皆さんにもこの質感を体験いただけましたら幸いです。
ちなみにこのエクストリームなシリーズ、来年の春夏を持って一度休みになるとのこと。
次回は半袖で進行中(当店もオーダー済み)なため、長袖は最初で最後(・・)という話。
益々希少な存在になってしまうのを前以てお伝えしておきます。
それでは宜しくお願いします。