FUJITO “Henley Neck Shirt”
FUJITOの「ヘンリーネックシャツ」をご紹介します。
さすがにアイスコーヒー飲んでないですし、掛け布団出してきました。
長野県内で氷点下を記録なんてニュースもありましたので、オータムにイン(?)した感じなんでしょう。
↑こういうニュースが出ると長野全体が寒いと思われそうですが、標高が2倍以上高いとこなので
平地はそこまでに至っていません。朝は10度きっかりだったようです。結構寒いな・・
天気ネタはそんなに引っ張る必要はありませんので、さっさと本題に入ります。
こちらのヘンリーネックシャツ、今年の春夏がデビューになったのですが、
総じて良いご意見をいただけたことを耳にしています。
興味はあったのに当店では・・その辺は不問ということでお願いします。
商品ページでお伝えしていますように、“メディカルシャツ”をモチーフにしたデザインが
評判の秘訣のように思うアイテム。
フジトさんの中でもポスト・ビッグシルエットシャツな狙いがリリースに至ったのでは?と
推測されますが、皆さん間でも違和感なく捉えていただけてるのかと。
私の初見ではロシア・ポーランド・ハンガリー等々の「東欧系スリーピングシャツ」を
連想した中、よくよく見ると全然違う&え?何この凝ったパターンという意外性に、
驚いたり感心したりすることしきり。
こんな稚拙な落書きを世に出してしまうなんて・・まぁ時間もないことなので悪しからず。
構造的にはいわゆる“ドルマンスリーブ”の亜種に該当するような見立てです。
肩と袖の境界線で見かける「接ぎ(はぎ)目」のない、身頃~袖口まで一体になったデザイン。
おおむね身頃から脇下にドレープ=ひだが自然に出るので、ゆったり着る今どきの洋服とは
相性良いんじゃないでしょうか?ニットなんかだとさらにゆるっと効果も高い。
で私の感心どころは背中になり、そこで出て来る↑の落書き。
該当部分は反対の袖口まで湾曲しながら一枚の生地(!)としてつながっています。
袖~ヨークがひと続きになっているとミシン掛けする距離がやたら長くなり、
縫製の難度が上がる非効率なやり方。そこを敢えて行く漢気が憎い。敬服です。
おまけに裁断で無駄な部分も出ちまうし・・コスト高になるのも分かります。
いばらの道を行くことでペラペラのメディカルシャツにはない“立体感”が生まれる、
テーラードシャツ作りのノウハウを活かしつつの斬新なアイデアの具現化。
このシャツの勝因はそんなところにもあると睨んでいるのですが。
何とも??なご説明で伝わりにくいかもしれませんが、私が興奮した熱量の一端にでも
触れていただけるとありがたいばかり。
『このプライスの理由はパターンの面倒さ&工賃にあり』、私なりの見立てではありますが。
まぁマニアックな視点はご興味ある方に直接伝えていくとして、左右非対称での胸ポケットの
取り付け方などは、モノホン軍モノ勢との明確な違いとしてご覧いただけるはずです。
ここの運針も細かくて・・こういう小姑?的な気付きより、隠しポケットだと思って愛でてください。
『ごちゃごちゃ言わないで話題のシャツを楽しみましょうよー』
本当にその通りだと思いますので(・・)、着てみた画像などを。
上から考えられるA・B・C案を挙げてみました。
V型開きのヘンリーネックですので、インナーとのアレンジで見え方にだいぶ違いが。
フジトさん本体のほうではB案の“シャツとの重ね着”が推しのようです。この発想は勉強になります。
近いうちにコーディネイトページを更新しときますので、それまでご参考ください。
お送りしてきましたFUJITOの「ヘンリーネックシャツ」、いかがでしたでしょうか。
2回連続でヘンリーネックが続いたのは偶然以外の何物でもありませんが、
それぞれ成り立ちが異なると言えども、ゆったりとした提案に共通する“開放感”を
覚えていただけるように思います。
昼間は暑くなりがちな気候でも、これくらいのゆとりがあれば不快にならないでしょうし。
アイテムとしての使いやすさはもちろんですが、古のヴィンテージや軍モノに通じる
縫製やアイデアこそ、個人的には見どころだと思っていますがいかほどに。
反響を呼んだシャツは今後定番化が決定しています。
皆さんでその評判の程を確かめてみてください。
宜しくお願いします。