New Brand “modAS”
【New Brand】 modAS “Fisherman Shirt”
新しいブランド、「modAS(モダス)」をご紹介します。
ここ何回かおなじみ定番品のリピートが続いていました。正しい供給活動?なはずです。
とは言えこちらもセレクトショップの端くれ。
ワールドワイドに妙なモノを引っ張ってくることを自らに課しているわけでして。
今季も暗躍の末に興味深い品々を手配してみました。
ウクライナの刺客=GUDに続く本日のお題。
『隙あらば謎ブランド』、それでは進めていきます。
なんだか既視感のあるサイトだな・・と思ったのは、フランスの猛者の記憶が残っていたからでした。
本国サイトをのぞくと一目瞭然。マリンブランドのデフォルトなのかもしれません。
さて今回のmodAS(モダス)。
ドイツ発のマリンウェアブランドということになりまして、日本国内でも数年前から流通していることもあり、
ユーロブランドファンでいらっしゃればどこかで見かけたことがあるかも知れません。
ジャーマンプログレ、おっと失礼。
ジャーマンプロダクトで括られる工業製品系なら、皆さんもいくつか思い当たると思いますが、
ことそれがアパレルになってくると少数派ではないでしょうか。
ただドイツだって車とか家電ばかりじゃありません。農業や漁業だって盛ん。
“人の暮らしあるところにモノづくりあり”。
労働のための衣服は大昔から作られているのは、各国共通の生業なのかと。
モダスさんもそんな文脈からブランドとして立ち上げられまして、アイコンになるのが一連の↑コレ。
「Fischerhemd」、ドイツ語読めなくても何となくニュアンスは伝わるような。
“フィッシャーマンシャツ”という訳をこの機会に覚えておきましょう。
本国のウィキペディアにも取り上げられているくらいですので、伝統的な衣服として
認められているのを知りました。
北海やバルト海沿岸(地理的にはドイツ北部~オランダ~デンマーク南部)で
昔から着られていたものを忠実に受け継いでいる辺りに、
私などはロマンを覚えてしまいます。
トラディショナルな素朴ウェア(?)ならもっとシンプル、言い換えれば素っ気ないウェアが
想像される中、海に関わる業務で着るにはそういう訳にはいきません。
視覚的にハッキリ識別できるものを。
アイキャッチになるのが↑胸のパーツ切り替えです。
こういった切り替え、モダスさんだけの独自デザイン(まぁ元々漁師服ですし)ではなく
比較的ポピュラーな仕様かと思います。特に“下の矢印っぽいパーツ”、見覚えあるなと。
何年か前のヤーモさんにもありましたが、一説によると名前や所属グループを書き込む
スペースで、転じてプリズナーシャツ(こちらだと囚人番号とが獄舎名とか)他でも
広く用いられたのは、知る人ぞ知るディテールだったりします。
まぁそういうところをメインにしていくと客層が変わってしまうので(・・)、
伝統的なデザインが今の気分にマッチ、新鮮さを覚えるということでお納めください。
『今の気分』というのは、ゆったりした着用感のモノを指す必須ワード。
こちらのフィッシャーマンシャツもそういった世の流れから脚光を浴びることになります。
お店さんによって作業着由来の特性を活かして、オーバーサイズなシャツの
見立てでご用意しているようですが、そこは普通で良いでしょうと思いまして、
日本におけるS・M・Lサイズを選択しました。
↑私だとこの限りですので、ひとつご参考にしてみてください。
お送りしてきましたNEWブランドの「modAS(モダス)」、お楽しみいただけたでしょうか。
ドイツ発のワーク/マリンウェアという目新しさやトレンドに違和感なく取り入れられること、
そんでもってお値打ち感のあるリーズナブルさも評判につながっていると聞きました。
コスパに優れたとは安直な物言いですが、細いストライプを選んだことも
長く愛用いただくには落ち着いた向きで良いだろうと思っています。
サッとかぶれるプルオーバーシャツとしてお楽しみください。
っとここまでご紹介してきて思うわけです。
これじゃいつも通りの締め方、お前のレコメンドそこだったのかいと自問します。
自分が感心したのは別のところでした。
ストライプが「ロープ」にしてある時点で、これは買いだと思いました。
海に欠かせないブツをプリントじゃなくて織り柄で表わしている、ここも重要でしたので記しておきます。
それでは宜しくお願いします。