Yarmo “Raglan Crew Pullover”
Yarmoの「ラグランクルー プルオーバー」をご紹介します。
この時期ともなると、あらかた取り上げきっているだろうと
自分に言い聞かせていますが、思い込みも甚だしいということで(・・)、
手付かずのジャンル・アイテムは数知れません。
一気にご紹介すると記憶も散漫になるから、と良いほうに捉え、
↑のアイテムについて投稿したいと思います。
ニットについてはこれにて最終。
間違いなさそうですので、以下進めていきます。
先立って紹介していたドンキーコート他のアウターと共に、
冬のラインナップとしてヤーモ内でしっかり定着しているのが、
コチラを始めとするニットウェアの数々。
当店でも不定期ながらご用意しているモノのひとつです。
イギリス圏のニットウェアでしたら、スコティッシュニットが代名詞なため、
そちら寄りのモノを連想されそうですが、そこはヤーモということで、
いささか重厚感の強いニュアンスで提案されます。
重厚感の元になるのは、“ミリタリーニット”をソースにしているから。
これは間違いないところでしょう。
『Admiralty=アドミラルティ』というように、“海軍”に由来しているコチラのニット。
語感としてはセーターと言ったほうが相応しいでしょう。
ヤーモでは昨年から、ブロードアローがプリントされたニットが
リリースされていますが、今回は1939年に海軍へ納品されていたものを再現。
当時納められたものをベースにしつつ、素材に関しては
現代に沿ったシェットランドにアップデートしたものを使っていますので、
温故知新的フィッシャーマンセーターとして甦った、
そんなように言えるアイテムです。
チャーチルさんもお喜びになっているかと思います。
運動量を持たせたラグランスリープに、ミリタリーの薫り漂う、
ぎゅっと絞られた襟・裾・袖口のリブ編みをかませたプルオーバーニット。
基本的には「ワッフル編み=サーマルニット」でお考え頂いて、
間違いないかと思います。
はっきりとした凹凸のワッフルはバルキー(肉厚)なもので、
熱を貯め込み易いことも手伝い、抜群の保温力を備えています。
サーマルではあるんですが、そのツブの様子から
どことなく“ポップコーン編み”に通じるところもあり、
その辺りがフィッシャーマンニット感を、より強めてくれている気がします。
3ゲージのざっくりニットということで、頼りがいのある厚みですが、
『スーパーソフト シェットランドウール』を使っていることもあり、
思ったほどの重量感を覚えないものです。
当時の雰囲気を残しつつ、肩の凝らないようにアップデートされている点は、
好感を持って頂きやすいと思います。
その暖かさを考えると、ダッフルコートのインナーは
トゥーマッチ気味かもしれませんが、私なりのオマージュということで、
イングランド寄りなスタイリングで統一。
撮影し忘れていますが、ゴム引きのコートなんかも
抜群の相性の良さを誇る気がしています。
サイズ展開に関しては、UKサイズのS・Mで取っていますが、
比較的たっぷりとした作りだけに、広範囲な着こなし方を
カバーしてくれると思います。
ヤーモのラインナップの中では、ユニセックス対応として
提案されているシリーズのひとつですので、
↑のような具合もお勧めです。
なお、直に着て頂くのはさすがにハードだと思いますので、
(本人はカユ過ぎると悶絶しておりました・・)
その辺はご留意ください。
アウター類とともに、ここ数年評価を高めているアイテムの一つになる、
ヤーモのニットコレクション。
フィッシャーマンセーターを思わせるヴィジュアルに加えて、
私も含めたフリークの方には垂涎のブロードアロー、
とどめを刺される(?)“MADE IN ENGLAND”に至るまで、
ヤーモらしさにあふれた好アイテムだと思っています。
男性の方はもちろんのこと、女性の方もぜひチェックを。
宜しくお願いします。