FilMlenage 「VINNEY」特集アップ。
FilMelange Item Feature “VINNEY”
FilMelangeの特集、「VINNEY」編をアップしました。
こちらのVINNEYですが、
「先行モデルの前作“VONNEGUT”をアップデートしたもの」
というのは、商品ページや特集内でも言及しているとおりでして、
FilMelangeではお馴染みの、秋冬を代表するボトムスになります。
当店の取り扱いの系譜を辿りますと、毎シーズン欠かさず同モデルを展開、
と言う訳ではありませんが(...)、VONNEGUTやVICHEYなどの、
“NCWもの”と言う括りでは毎年やってますので、
その辺は大目に見て頂けましたら幸いです。
個人的にはですが、ここ数年における
『秋冬最強のコットンパンツはこれ』
だと思っているのですが、その訳は、
「使っている綿糸の量と時間の掛け方が半端ない」
この一文に集約出来るだろうと思います。
VONNEGUTのブログの回でも述べてますが、
日産で3メートルしか織れない、あまりの効率の悪さというのも
泣かせるエピソードだと思いますし、↑でご覧頂けるように、
「このパンツ、もしかして自立しているの?!」
と思える位、分厚い素材感というのは今回も健在です。
このエピソードは余談ですが、以前購入頂きました
初老のご婦人(商店会の総務の方です)が、
「うちの旦那がタイツ(この場合はももひき)穿かなくても、
全然平気だって言ってたわよー。あれ、スゴイのね~」
といったことを仰ってました。
このクソ寒い長野の、寒さへの耐性が乏しい(?)年代の方の
お眼鏡に叶う、風を通さない気密性を持つボトムスの実話としては、
皆さんにも納得頂けるエピソードのような気がします。
お尻を向けた画で大変恐縮ですが...
↑の矢印先で横一文字に走るステッチを、わずかながらにご覧頂けるかと思います。
「ヒップポケットの裏・下部部分に補強としてリネン生地を取り付ける」
の痕跡の補足になります。
いまいち分かりづらいところではあるんですが、この“当て布”、
してある・してないとでは大きな違いが出てきます。
デニムパンツなどのポケットで起きやすい、
「サイフを入れる⇒アタリが出てくる⇒いつのまにか破れている...」
といった消耗を抑える効果を見越してのものです。
こういう細かな配慮を感じさせるディテールを見るにつけ、
『一般的なスウェットパンツの持つ軟弱(?)なイメージは、
このVINNEYには全く当てはまらないなー。
っていうより、デニムでさえ超えちゃっている部分、結構あんな~・・・』
という思いを強くします。
店頭でも、『スウェットだと思って触っている方は今のところ皆無』ですので、
その素材感のすさまじさは、何となく想像頂けるのではないでしょうか?
というわけで、特集の補足ついでにお送りした本日のブログ。
「501から505ベースに変更。なのでシルエットが細くなった」
で終わらせられそうなところですが、またいつもの調子で長文に...
大変恐縮です。
実際はシルエットの変更以外にも、
『レングスを短く・ボタンフライからジッパーへ・ベルトループのオフセット』
など、細かなディテールチェンジも見られます。
また今回は、スウェットパンツっぽさを感じやすいグレーではなく、
デニムにように普通のボトムスとして穿いて頂きたい思いも有り、
ネイビーをセレクトしています。
“NCW”を味わうには、これ以上ないボトムスだと自負していますVINNEY。
外気にビクともしない、芯の強さといったあたりもご覧頂ければと思います。
宜しくお願いします。