CYMA “ROYAL ARMY”
新しいブランド、「CYMA(シーマ)」をご紹介します。
既にアップしてから幾日か経っていますので、
見かけた方も多くいらっしゃるかと思います。
5minutesでは久しぶりの扱いとなる時計
(“初”でないのが判明しましたが、それは秘密で)、
新鮮味を覚えて頂けるのではないでしょうか?
前回のブログの際ですが、私の前フリが長すぎまして、
肝心の本題がおろそかになるという、
毎度毎度の負のパターンに陥っていました。
ということで本日はスピーディに。
巻き(?)でお送りします。
「CYMA(シーマ)」とは・・・
1862年、時計職人ジョセフ・シュワオブがスイス・ジュラ山の渓谷
(Le Locle=ル・ロックル)に設立。
1890年代後半~1900年代前半に自社工場において、
複式ムーブメント・薄型ムーブメント・懐中時計を開発製造し、
スイス時計業界にセンセーションを巻き起こす。
1939~1946年にかけては、英国軍のミリタリーウォッチを製造。
近年は自社製ムーブメントを発表し、一流時計メーカーへの供給を担っている。
毎年開催される世界最大の時計見本市「バーゼルフェア」には、
1938年の第一回から毎年出展し、スイスの名門として信頼と実績を積み重ねている。
ロレックスが1878年、オメガが1848年設立と言われている事からも、
伝統と歴史を備えたメーカーのひとつと言えるだろう。
(民明書房 『世界の時計』より)
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引用元の真贋はさておき、由緒あるスイスの時計メーカーとして、
知る人ぞ知る存在のCYMA。
WWⅡ前後にかけて、イギリス陸軍の仕官向けに納入されていた
リストウォッチを完全復刻。
当時の雰囲気を感じさせるミリタリーウォッチとして、
近年人気を集めています。
ベストセラーを続けるメインモデルが、↑こちらのラインナップ。
当時の画像に見えます、ブロードアローやスモセコといった
ポイントを押さえつつ、ケース等につや消しのホーニング加工を施して、
アンティークやヴィンテージに通じるような重厚さが加わっています。
ムーブメントもスイス最大のメーカー・ETA社製ということで、
クオーツの時計としては安定感のあるところだと思います。
世に数多あるミリタリーウォッチの中でも、
メカニカル過ぎないシンプルな機構がデイリーシーンに取り入れやすいとあり、
一定の評価につながっているのではと思います。
とここまでお送りしてきまして、さぁ次のスモールモデルのほうへと
行きたいところですが、テキストがかなりボリューミーになるのが
予想されるので、数回に分けてお送りしていくことにします。
当店でも定番として扱う予定なだけに、
丁寧にご紹介していければと。
私のあいまいな記憶で申し訳ないのですが、
「腕時計とは情緒的で、完成されたもの」
と、何かの記事でシャビ・アロンソが言っていたように思います。
(まぁそれがブレゲなら、そうも思うなと)
そのような本格時計とは対極なのかもしれませんが、
その日の気分やコーディネイトに応じて、気軽に取り入れられる
アクセサリーとしての側面も大いにあるのも、
時計の持つ魅力なのかと思います。
イギリス軍が一時期採用したミリタリーウォッチが、現代に甦る。
CYMAのバックグラウンドに思いをはせながら、
まずはひと通りご覧になってみてください。
次回に続きます。