New Brand “KEELA”
新しいブランド、「KEELA(キーラ)」をご紹介します。
謎ブランド フリークの方々、長らくお待たせしております。心身ともにようやく整いました。
コレは一体何なんだ?の問いにようやくお答えできそうです。頑張ります。
まぁ出自がしっかりしていますので、そこまでミステリアスでないかも知れません。
あまり気張らずぽちぽち見ていくとしましょう。
創業自体は1973年ということで、50周年のメモリアルイヤーだったのは先ほど知りました。
そこからファクトリーとして実績を重ね、1989年にキーラと冠してスタート。
スコットランド発のアウトドアブランドとして今に至るということになります。
ご興味ある方は↑から先方のサイトをくまなくご覧いただくとして、ブランドのモットーで
“IQT(イノヴェーション・クオリティ・テクノロジー)”を掲げています。
自社開発している素材は登山家にテストを依頼→お墨付きを得たモノのみを商品化しているとのことで、
プロユースなギア作りで評価を高めます。そんな評判を聞きつけて、英国の警備・警察・軍隊にも採用。
謎ブランドと括ってはいけない、知られざる実力派アウトドアブランドだと認識を改めた次第です。
《キンタイア ジャケット》はキーラさんの日本における代表アイテム。
前段の話しっぷりからしてガチなクライマーギア感が漂ってますが、↑は平地、タウンユースに寄せた
アウターと見て結構です。(「キンタイア」自体が海岸・丘陵地帯でありますし)
後述するヘリテージと使っているファブリックは一緒なので、まとめてお伝えします。
大事なところは2点。《Rainlife》と《Zetland fabrics》。
《レインライフ)はナイロン生地にポリウレタンコーティングしたもので、早い話が“透湿撥水素材”。
《ゼットランド ファブリック》はフリースの基になっている素材で、サーマルなどにも転用しているそうです。
独自開発しているモノなので、よそさんのどの辺りと比較していいものか見当はつきませんが、
ナイロンには厚みがありハンドウォーマー用のフリースで寒さをシャットアウト。
更にこの手の英国系ジャケットで多い“鳩目(通気穴)のない”構造です。
身体からの放熱がこもって暖かさをキープ=防寒性が期待できますよという仕様。
ライナーにフリースでも着込めば、暖冬気味な日本で不足なく過ごせていただけることでしょう。
推しディテールは箇条書きした5点に要約されそうですので、お目通しいただきたく。
画像とテキストで少しでも理解が深まれば。
1点だけ↑掲載が漏れてましたが、ストームフラップ裏の胸付近に《マップポケット》があります。
地図を入れる方は少なそうですので、貴重品(財布やパスポート他)入れにご利用ください。
何度見ても感心しますが、奥と手前で2本ジッパーを重ねてしまう辺り、本気度の高さがうかがえます。
2本とも閉めきる着方も少なそうですが、防風性+機密性は確実に上がるディテールは
クライマーからのアドバイスを反映してのものでしょう。
エントリーモデルであっても手を抜かないガチ勢?。キーラさんの面目躍如なディテール。
“Heritage Kintyre Jacket Moss”
ヘリテージコレクションはイギリスの伝統ファブリック(ex:ベンタイルやハリスツイード)を使った
品々を指しますが、値段が一緒なとこから察するに、色違いの理解でほぼ問題ありません。
ほぼと言ったのは↑でご覧いただけるように、わずかばかり差別化を図っております。
ジッパーのプルタブやピスネーム(レザー&金属プレートで豪華)、あと襟裏のタグも。
国内ではモス(グリーン)のみの扱いですが、例のオイルドジャケットファンでなくとも、
英国アウターの正統派とも言えます。ベトベト+匂わないのもうれしい限り。
製品としてはフード内臓のスタンドカラージャケットが正しいのでしょう。
私だったら一生フードは仕舞わない。外出し派で全うするつもりです。
本来は突然の降雨や霧・頭部の保護等で予備的に用いるためのフード。
ただファイスガードになるよう高めに設定されたデザインです。外に出しっ放しであったほうが
様になるように思うのは私だけでしょうか?
コレ、何も格好だけの話ではなく、内臓したままだと首裏の圧迫感が強く、密着して暖かいんだけど
首の重さが気になったことから。例えるとネックピロー着けたまま過ごす感じ?
幸いフードがバタつかないよう、良い位置にスナップボタンがセットされています。
ひとつのこなし方として参考にしていただければと思います。
新しいブランド、「KEELA(キーラ)」のキンタイアジャケットをご紹介しました。
まぁまぁ長大になりましたこと、毎度ながら恐れ入ります・・
ざっくり言えばマウンテンジャケットに分類されるコチラ。
その他大勢のお品ですと、左胸にロゴとかエンブレムがデンっ!と現れるモノが多いかと思います。
否定はしませんが好みではない主張。
キーラさんはアウトドアブランドでありつつ控えめに映るヴィジュアルですが、
素材に絶対な自信があるのでしょう。そんなのに頼らん、中身で勝負という姿勢に好感を覚えます。
本日の投稿が少しでも謎ブランドの解明につながりましたら幸いです。
宜しくお願いします。