New Brand “HERALDIC BELTS”
HERALDIC BELTS “5/4inch Leather Belt”
新しいブランド、「HERALDIC BELTS(ヘラルディック ベルト)」をご紹介します。
出張の道中、おもしろ案件?に遭遇していくつかネタを掴んできましたが、
話をしだすと長くなりそうなので割愛。日を改めてお送りすることにします。
本日はNEWブランドということで、そちらに注力させてください。ご容赦のほどを。
ワンアイテムのブランドさんですのでそこまで濃ゆくならないとは思います。
以降お付き合いくださいませ。
謎ブランド?を愛する方は待望感を覚えたことでしょう。皆さんはもちろん、私であっても渡された
資料の180字しか情報はございません・・当然HPやSNSも存在しない、まだまだ秘境?は残っていたのかと。
ただブライドルレザーやナンバリングホールからして、例の老舗英国ブランドっぽいよねというのは
正しい見立てでして、あちらに変わるベルトという立ち位置で取扱いに至った次第です。
1990年からですと新進ブランド感はありますが、ウスターシャー州は中世から続く『革どころ』であり、
タンナーさんやら工房が点在している皮革産業のメッカ。
真っ先に挙げられるデンツのグローブや、最近だとマーティン・フェイジーが同業他社で挙がるので、
高級皮革製作を綿々と受け継いでいる工房の一端なのは間違いないでしょう。
うちもファクトリーブランド立ち上げてみっかー。若社長のひと言がきっかけだったケースかもしれません。
黒軍手を真っ白にしてくれる《ブルーム》、これこそブライドルレザーの魅力なり。
素手だと指紋だらけになるグリース(油脂)量ですので・・軍手必須になる撮影でのひとコマ。
「セドウィック」社(正式名:J&E SEDGWICK & Co.Ltd)は、ブライドルレザー界をリードする
トップランナーになりまして、実績と評価が確立した老舗企業になります。1900年から操業。
ここんちのブライドルレザーは“セミアニリン仕上げ”を駆使した透明感のある仕上がりが
特徴だそうでして、加えてシワ・キズ・血筋の跡(血管痕とも)が少ないのもセールスポイントとのこと。
堅牢さや耐水性が売りのブライドルレザー製品、当店だとお渡し前にブラッシングするように
していますが、ほっとけばグリースが残っている限り延々と吹いてくるブルーム。
使っていけばたいてい落ち着きますので、恐れず使い倒していただければと思います。
一同が賛成するディテール=ナンバリングホールはあえてスルー。
もっと分かりにくいところに萌えるのが5minutesマナー?でしょう。
私としてはコバに添うように薄く残った“押さえ”の跡、そして《ピューターバックル》に
へラルディックらしさを覚えてしまうわけで。
家内制手工業?で製作する工房ですので、コンピュータ化された設備や道具などなく、
熟練職人さんによるアナログの極みが、ベルトの端々から感じ取れます。
加えてスズの合金からなるバックルは、鈍い光沢+キズや凹みが味になる昔ながらの英国スタイル。
キレイなメッキ素材とは対極な“オールドスクール”感もたまりません。
マニアックな視点は置いといて、常連の皆さんが口を揃えて言う
『輪っか失くす心配なくなりました』の感想。ジャベツのデメリットは確実に解消されたようで・・
5/4インチ=3.175cm幅モデルで今回は選びました。
少なからず個体差が3~3.1cm内であるので、表記のブレはご容赦のほどを。
以前のジャベツに比べますと数ミリ幅広になりましたが、お好みや使い方を狭めない
ギリギリの最大値のように思っています。細からず太からずの良い塩梅。
↑評判の軍パンにおける着用姿が加わったおかげで、デニム&チノパンも合わせた
比較例をご覧いただけるようになりました。こちらの策略で各ページを行ったり来たりして
いただきますが・・参考にしてみてください。
新しいブランド、「HERALDIC BELTS(ヘラルディック ベルト)」をご紹介しました。
アップしてから幾日か経ち、お話を聞いたりアクセスを探ったりしていますが、
おおむね好意的にご覧いただけているようです。謎ブランド大健闘。(?)
冗談はさておき、イギリスの重厚ベルトブランドのA・B・C社と遜色ないクオリティ
(レザーの出どころは近しい噂)なのに、値頃感を少しだけ出してしまう辺りに
へラルディックさんへの好感を抱きます。“イギリスの良心”、まだ残っていました。
次回以降は変動が見込まれますので、心当たりのある方は早めにチェックしてみてください。
宜しくお願いします。