New Brand “ARAN”
新しいブランド、「ARAN(アラン)」をご紹介します。
先日の予告どおり、今季より仲間入りしましたチームメイトを取り上げます。ようやくと・・
それなりに長くなる気配ですが、ブログ投稿の時間は確保しました。
とっとと本題に入りまして、週末を締めていきたいと思います。
ARAN
《奈良県を拠点に国産の素材・縫製にこだわり、ワークやミリタリーをベースに展開するブランド。
生地の開発にも従事している経緯から、“経年変化から逆算した素材”選びに加え、
随所に“テーラード”の技術を発揮。
普遍的なデザインを“Made in Japan”で再現する、丁寧で心地良い製品作りに努めています。》
ブランドの概略はおおむね↑のような感じかと思います。
おおむねと申しますのは、よくHPにあるような『ABOUT』が見当たらず(私が知らないだけかも)、
そもそも公式サイトがあるわけではないので(インスタは有り)、こういうのには泣かされます・・
まぁ謎ブランドの扱い(?)には慣れていますので、ブランドの説明としてはまとまっているはず。
念のためお伝えしますと、ARANと奈良が倒語=逆さ読みなのは暗黙のユーモア。
私もえらく前から存じ上げていましたが、重い腰が上がらずに月日が経ちます。
今回ようやく機が熟したということで取扱いスタート。
まずは代表的なところからということで選ばせてもらった、ボトムスをピックアップしていきます。
昨今のミリタリーマーケットでも絶滅危惧種?として、高値取引銘柄に指定されている《M-47》。
過去当店でも取り扱っていましたので、ご覧いただいた方もいらっしゃるかと。
現在でもふいにディグられる=発掘されることもありますが、お店に並ぶときには??なプライス。
もう我々庶民には手の届かない垂涎のブツになっている現実・・特に小さいサイズなんて。
そういった事情もあり、各ブランドさんが再現を試みている中、アランさんのM-47はその志しや
緻密さもあって評価が定着。完成度の高さに頭が下がる思いです。
忠実な再現はレプリカを作られているブランドさんにまかせるとして、アランさんなりのM-47を目指すべく、
微調整が図られています。
いわゆる《後期型》を基にしていますが、本家はヘリンボーンなところを肉厚な“サージ生地”に更新。
色合いは後期のミドリ感を残しつつ、生地の風合いは《前期型》の手強いヘビーウェイトさに接近。
ある意味M-47の“ハイブリッドモデル”と言って差し支えないように思います。
あと細かいところですと↑ケツポケット位置を少し下げています。
欧米の方との骨格の違いによる差異の解消や、使いやすさの向上を意図してのアップデート。
この辺りも歓迎すべきポイントと言えるでしょう。
いくら希少な放出品と言いましても、大柄な方向けのサイズは何とかなることも多いM-47。
ただそれが小柄&華奢な方になると話は別。11やら21表記は完全にレッドリスト入りでしょう。
そういった市場動向に配慮したかは分かりませんが、アランさんではサイズアソートを
前述の11や21方面に寄せています。
放出品ではロールアップや丈直しが必須なところを、そのままで手に入れた日から穿けるのも
大きなメリット。サイズに難があって断念していた方には朗報と言えるはずです。
でここから「F.カーゴパンツ」に取り掛かる予定でしたが、濃ゆいテキストが更に続くのは危険です・・
日を改めてM-64のほうはお届けさせていただきます。
初登場になる「ARAN “M-49”フィールドパンツ」、いかがでしたでしょうか。
ある側面からするとリメイクもの的な捉えかたになるかもしれませんが、単純なトレースではなく、
バックグラウンドを深く理解した上での再解釈&製作には大変感心を覚えます。
マイサイズが世に現れたという喜びは抜きにしても、傑作の良さを損なうことなく
ブランドの姿勢や取り組みを反映できている点では、コチラも名作に挙げられるのは
納得いただけるのではないかと。本家に比べると縫製の丁寧さもブレがないですし。
アランさんならココからということでご用意したボトムス。様々な事情で放出品に縁がなかった方に
とってもエントリーモデルにお薦めさせていただきます。
ちなみに47でなくて49なのは社名にならってという話ですが、真相はいかに・・
とりあえず宜しくお願いします。