LE TRICOT DE LA MER “Crew Channel Cardigan”
LE TRICOT DE LA MER “Crew Channel Cardigan”
LE TRICOT DE LA MERの「クルー チャンネルカーディガン」をご紹介します。
12月に入り、もう紹介するのも小物を残すのみだと思ってましたが、今年はそうもいかず。
案外重めのブツが残っていたりするものです。恒例のスロウデリバリー・・まぁ慣れてはおりますが。
特にU.K便は遅れが目立ったこともあり、後着のジャケットは新春扱いでも良いか?な心境です。
まぁ土曜日ぐらいからグッと気温も下がるようなので、今紹介しとけば記憶の鮮度は
保てるようには思います。
それではニットウェアの最終稿、見ていきましょう。
不定期ながらご用意していますニットブランド=LE TRICOT DE LA MER。
ニットブランドと書きましたが、最近はカットソーやジャケット関連にも進出して、
シーズンによって様々なラインナップが見られるようになりました。
当店でもその一端はリンク先から垣間見えることかと。
ただ秋冬であれば最も実力を発揮するのはニットの類いで、定番のガンジーなども
用意されていた中(ん、あったっけ・・?)、ひとつのサンプルに目を奪われます。
『商品がオレを呼んでいる、コレは引き上げてやらないと・・他の誰が救ってやれるっつーの?』
古着屋やレコード屋さんでもよくするこじつけ、勝手な思い込み(・・)による自分への後押し。
今回は初めてのリリースになるカーディガンが救済されました。
ざっくりとしたクルーネックやタートルも季節柄良かったんですが、インナー・アウターとの
組み合わせに頭を悩ましたいのは、昔からそんなに変わらない私らしい気質。
よそではあまり見かけないかもしれない“フィッシャーマンニットでの丸首カーディガン”、
今回はコチラ一択で充分だったと思います。
Vネック型にありがちな当たり前さ(?)は感じませんし、襟付き型で見かける
アウターに寄り過ぎて着まわしが狭まる様子もなし。
女子に多い丸首型なのにこの無骨さと言ったら・・
良い目の付け所だと思えるのが私だけでないことを、今は切に願っています。
その無骨さの要因は、↑がミリタリーニットをベースにしていることに尽きます。
イギリス軍(ロイヤルネイビー?)のニットウェアをアレンジしているという話。
かじかんだ指先でも容易につかめる大ぶりのボタンに、屈んでも物が飛び出てこないタテ入れポケット
(ご丁寧にボタン付)は、ミリタリーファンでなくても興味をお持ちいただけるかと。
あるとないとじゃ大違いな魅力あふれる部分。
アイキャッチにもなる要注目なディテールです。
マニアックな見方だとポケット直裏の身頃は、編み立てを裏使いに切り替えてあるので、
後々の型崩れ防止につながっている(はず)。
繊細なニットアイテムとは趣きを異にする、プリミティブなアイデアも興味深いです。
プリミティブなんて聞き馴染みの薄い言葉ついでにいくと、“原毛感”も大切なキーワード。
その粗めの手触りと香ばしい匂いが持ち味の「ブリティッシュウール」、
お膝元ならではのニットウェアから存分に感じていただけます。
今回「ミディアム グレー ナチュラル」で作ってもらったのは、私が思う混じりっ気なしの羊毛さから。
ぐずついた天候のイギリスの羊なら、その毛色もシニカル?なはず。
無骨指数をグッと上げてくれた、良い組み合わせだったのではないでしょうか。
もち自賛混みですが。。
自然な蓄熱力や防水・臭・虫効果を備えたウールで、目が詰まらせて気密性の高くした
編み地なだけに、なめらかな~的耳当たりの良い言葉とは無縁。
長袖の上からバサッと羽織る感じでまずはお願いします。
軽いざらつきも時間が経てば快適?に。着心地は大らかな気持ちで臨みましょう。
検証した結果、裏毛のスウェットはベストな選択でしたし、シャツであれば
起毛してあるネル系(コレとかアレとか)がベターでした。ご参考までに。
イギリスから来た男ならぬイギリスから来たニット、いかがでしたでしょうか。
劇中テレンス・スタンプがそれっぽいのを着てた?いやそういうシーンは・・
完全に脱線。
お店に届いたのが先週だったこともあり大急ぎでアップしたのですが、これが面白いところ。
予想の斜め上を行くご好評ぶりを頂けまして、私もひと安心。ありがたい話であります。
ル トリコが得意としている“素朴なブリティッシュさ”、気に入っていただけたようで何よりでした。
マイサイズが旅立っていった手前、スタイリング例が更新されるかは読めませんが、
ざっくり着た雰囲気もチェックしないとなりませんので、今後に期待してみましょう。
それでは宜しくお願いします。