FUJITO “Knit Cardigan”
FUJITOの「ニットカーディガン」をご紹介します。
階下でドリル音が響く週明け月曜。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
事前に工事等するとは聞いておりませんので、自発的?に工具を使われているかも知れません。
どういうわけかナーメテーター映画の金字塔?を思い出してしまいました。電動ドリルの凄まじさ。
(コチラのサイトが大変興味深いのでお勧めします。面白い)
昨日は隣家でバトル?(トラッシュトークのようでした)があったりと、場末ならではの人間模様が
繰り広げられる当店付近。緊張を強いるざわざわ感、これもまた近づく師走の風物詩です。
殺伐とした書きっぷりになり恐縮です。これもイコライザーのせいだと思っていただければ・・
それでは本日のお題=フジトさんのニットカーディガンを。
数シーズンぶりのご用意になりますコチラ。アイテムとしては季節問わずリリースされていますので、
長年のフォロワーさんなら見知ったモノになるかと。その2024秋冬ヴァージョン。
久しぶりといえども、ウン年前のオーダー時はどういう訳か秒で姿を消した?こともあり、
それ以来好意的に眺めているお品にはなります。今回は上手いこと色々タイミングが整いました。
私を含めておさらいが必要かと思いますので、↑のバナー=『ニットカーディガンって何よ?』を
まずはご覧ください。
オーダーの決め手になったのは《ブラックモヘア・黒モヘア》、これに尽きます。
古着市場におきまして第〇次モヘアブームがやって来ている、と耳にしました。
最近のロックTeeトレンドの影響かは分かりませんが、我々世代だと絶大な支持のあるカートさん愛用の品。
グランジ=モヘア(カーディガン)。そういう刷り込みは永遠に続くことでしょう。
そのモヘア、基本的には鮮やかに染色されたモノで大半を占めるのですが、少ないながら黒い無地モノが
あるとのこと。これが希少品番ということで高値取引されているのが最近の動向なんだとか。
そうそう見つかるんでなければ自分らで作ってみようというのが、リリースに至った経緯のようです。
私のイメージだと単色のモヘアセーター、スッカスカで頼りなげなモノだと思い込んでました。
誤解どころではない勘違い、今回の↑で完全に払拭されます。《ダブルジャカード》のすごさったら。
ジャカードは花柄や幾何学模様といった派手系で知られますが、平行して無地系も存在します。
純粋な無地でなく↑のようにいくつかの糸色を用いて、織り柄にとどめてあるコチラ。
前段の表側ではブラック1色に見えそうなところ、裏に目を凝らすとカーキやネイビー、グレーや生成りまで
入った“多色”使いという芸の細かさ。柄物作れますけどあえて無地ですよ、そんな心意気すらも。
表裏での切り替え、感心を覚えるポイントです。
『無地だとナメてたニットが、実は特殊(工作員)だった』
冒頭の映画ネタ、こんな例えに転用されてしまうとは・・
サイズ感そのものはこれまでと変更ありません。大き過ぎず小さすぎないスタンダードシルエット。
ニットウェア、それもモヘアを打ち出したセーターですので、着用に比例して伸び=型崩れは
それなりに出てくるでしょう。ユルめカーディガン派の方は、積極的に袖を通してセルフエイジングを
お試しくださいませ。
そう言えば高めに設定されているポケット位置、こうやって見るとそこまででもなさそうですがどうでしょう?
まぁこれも生地の裏表に次ぐギャップ萌えポイントなはず。
評判の良いディテールということで愛でていただければと思います。
ここまでFUJITOの「ニットカーディガン」をご紹介しました。
モヘアセーターはその質感からレディース的なゆるふわ?なモノ、もしくは先に述べた
ロックやパンクと結び付く反骨なモノといった両極端のイメージがあるかも知れません。
軽い・やわらかい・肌触り良し・保温性抜群、機能的にも優れているのに。
敬遠しがちな方であってもブラックなら抵抗感が少なく、大きさもユースなビッグシルエットでもない。
私としては両者の中間をつなぐ“ニュートラル”な存在として、今回のお品を見ています。
モヘアビギナーからエキスパートの方まで、感心ポイントを備えたアイテムです。
皆さんなりのカーディガン探しにお役立てください。
それでは宜しくお願いします。