EEL Products “DESSERT PANTS”
EEL Productsの「デザートパンツ」をご紹介します。
近所の骨董屋さんの前を歩いていたら、店主らしき方に遭遇。その瞬間『近鉄かよッ!?』と
小さく口をついてしまいました。久々に見たよ猛牛マークのキャップ・・
使い込んだ様子からして昭和の頃からの愛用品だと思われますが、自分もハムファンになる前は
南海キャップを被っていた記憶がうっすら残っています。ロッテ被ってた仲良しもいたなぁ。
探せば復刻品で当時っぽいのも手に入るようですが、今でも白いメッシュは付いているんでしょうかね?
あれサンバイザーとばかり思ってましたが、補強の芯材だったとは・・またひとつ気付きを得ました。
別の骨董屋さんでは西武キャップの店主もいたので、パリーグの代理戦?が行われているかもしれません。
野球帽の画像をチェックしてるとキリがないので、無理やり本題に入っていきます。
イールさんの初登場になる新作=デザートパンツ。
イールさんのボトムスと聞けば、デニムやスラックス寄りなどでいくつか挙げられることでしょう。
名作群のリリースは欠かさず続けられている中、“スポーティもの”が近年勢力を拡大しています。
スウェットパンツなんかがその代表例になるんでしょうか?
ざっくりまとめればトラックパンツに位置づけられる品々。
今回の↑では過去にリリースのなかった《ナイロン100%》にて製作しています。
ナイロンだけと言われると、ペラいシャカパン?と思われそうですが然にあらず。
軽薄なシャカシャカより重さのあるカサカサ音を響かせるわけで。
説明文でも述べていますように、《マイクロファイバーの超高密度織物》に秘密があります。
元々はアウトドアシーンでのライトアウター向けに用いられている生地のようで、
軽量なのにタフ&撥水、気密性の高さで体温を循環させて保温につなげる機能があるんだとか。
テック系素材の日進月歩ぶり、学ぶべきことばかりのジャンル。
私もこの話を聞いてなければ、しっかり目のナイロンタフタ生地と書いてしまうところでした。
そう見間違えてしまうほどウェイト感のある生地ということで、ご理解いただければと。
ブランドのフォロワーさんならニヤリとしてしまうディテール。《ドローコード》がコチラでも。
先端にゴムのコードを入れるのは、『長い・太い裾(袖)を絞って固定』の意があります。
もちろんデザートパンツでもそこは対応可ですが、あくまでコードは副次的なもの。
その証拠に表からは見えない裏側に設置しています。
画像でご覧いただけるよう、9分丈のレングス+テーパードラインのすっきりシルエットで穿くボトムス。
ウエスト周りが見えず生地の説明もなければ、小ぎれいな仕事着でも通用しそうなヴィジュアル。
最初からゴムでぎゅっと絞られたトラックパンツですとカジュアル、ややもすれば寝間着感すらあります。
今回のボトムスならスニーカーはもちろんのこと、チャッカやワラビー系ブーツも難なくいける見立て。
スタイリングの幅広さという点でも、見えないドローコードのほうが役立ちそうな気がするのですが。
ここも気配り上手な好ディテール。ウエスト~ヒザ裏まで丸々覆ったラッセル(メッシュ)生地。
直で穿くときにナイロンが素肌に当たらないは当然の事として、真冬でのタイツ着用時でも
生地同士が触れない“緩衝役”になります。
夏が来てもその役目は変わらないと来れば、コレ通年で穿けるボトムスなんじゃないかと。
↑で指し示したパーツは《ゴムひも》でして、脱ぎ穿きする際にラッセルがまくり上がらないための
ストッパーの用途になります。
絞ったドローコードを差し込むループともども、裏返した際にはチェックのほどを。
ここまでEEL Productsの「デザートパンツ」をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
イールさんのボトムスのイメージですと、長年扱っている自分からするに
『裾だまりのない8~9分丈』というのが根強くあります。今回のもその流れのような。
コート系の薄底スニーカーならまだしも、ボリュームのあるテック系シューズでの
足元もったりはどうも小僧?っぽくで好みでないだけに、これぞイールらしいというのが
私なりの見立て。先進のナイロン素材というのも興味深い視点です。
ちなみにデザートは砂漠ではなくてスイーツのほう。Sが一個多いので間違うところでした。
ラインナップされていた色バリにオレンジ等もあるので、そういうネーミングだったかと。
ご紹介したグリーンもスイーツほどではありませんが、オリーブやカーキと異なる鮮やかさも
魅力のひとつ。今日のブログを参考に、くまなくご覧くださいませ。
それでは宜しくお願いします。