ARAN “F.CARGO PT”
ARANの「F.カーゴパンツ」をご紹介します。
昨日投稿しました『New Brand “ARAN”』、お読みいただけたでしょうか?
憂鬱になりがちな日曜の夜にこそ、浮世離れ?したブログというのも乙なもの。
リアルタイムで見られているとは思えませんが、気晴らしのお供にでもしていただければと。
で本日のモデル違いになるカーゴパンツ。
1回の投稿では納まりませんでしたので分割。第2弾ということでお送りしていきます。
ARAN
《奈良県を拠点に国産の素材・縫製にこだわり、ワークやミリタリーをベースに展開するブランド。
生地の開発にも従事している経緯から、“経年変化から逆算した素材”選びに加え、
随所に“テーラード”の技術を発揮。
普遍的なデザインを“Made in Japan”で再現する、丁寧で心地良い製品作りに努めています。》
『ARANって何なのよ?』な方や、検索で妙なサイトに誘導?されてしまった方もいらっしゃるでしょう。
理解を深めていただく意味でコピペしときます。
フランス軍のカーゴパンツと言われますと、先駆者=M-47の知名度が突出していることから、
以降に製造されていたボトムスは《その他大勢》に括られ、日陰な存在にされがちです。
いやそうじゃないよと、私は思っています。後継のM-64にF-2だって立派な名作たち。
むしろ後者2つのほうが好みだったりします。最小限の力で最大限の効果を発揮する的な?
で「F.カーゴパンツ」。
M-64を基にアランさんなりの再解釈を経て製作されているモデルは、先行の「M-49」と共に
ご好評いただいています。
ボタンの裏に当てる力布(ちからぬの)がヘリンボーン生地だったり・・そこまでやってくれてる驚き。
そう言えば当店でもM-64のデッドストックを扱っていた履歴があったので見てみたところ、
ケツポケットのないリアルなパイロット仕様でしたので、↑に見られる仕様変更はうれしい限りです。
過渡期に作られる品々は何でも正しく評価されないきらいがありますが、
アランさんのコチラを“現代まで続くフレンチ・カーゴパンツのハイブリッドモデル”という見立てで
ご覧いただければと思います。
私がM-64勢以降を好むのは、そのシルエットも関係してのこと。
ドカンとしたワイドではなく無理のない“テーパード”を偏愛しているもので。
もともとがパイロット向けでの採用といった経緯から、ぴったりと穿くための腰周りに、
そんでもってブーツイン用途での裾幅やドローコードなどが基本スペックです。
人の骨格に添うような意図があるだけに、ある意味『理に叶った』シルエットと言えるでしょう。
M-47に比べて普段穿かれている何某かに近い太さであれば、軍パンビギナーな方でも
スムーズに移行・お試しいただける、そのように思っています。
オリジナルはギャバっぽいサテン生地だった記憶ですが、アランさんでは“モールスキン”に更新したのも
歓迎すべきポイント。
モールスキンの効能?は毎年ご用意するコチラのブランドでもお伝えしているとおり、
摩擦や洗濯の繰り返しによるエイジングが醍醐味です。当然アランさんでもその辺は織り込み済み。
ご自身だけの“マイ・ヴィンテージ”になるよう、育成お試しくださいませ。
ARANの「F.カーゴパンツ」、ここまでお送りしていきました。
私もフレンチ軍パンの2代巨匠?を長らく追ってきてまして、どちらも愛用してきました。
で近頃思うようになったのが『レイトモデルのほうが洗練されていて、今の装いには合ってるな』ということ。
押しの強いゴツイ生地やディテールが、どうも主張があり過ぎてアンバランスな感じ・・
自分の体型を含めると、後者のあっさり味に軍配が上がるわけでして。
そういうのはともかく、アランさんの代表作になるボトムス。
先行でご紹介した「“M-49”フィールドパンツ」ともども、名作の良さを損わずに
現代性を加味したアップデートがなされている点が、評判の秘訣だとにらんでいます。
深遠なフレンチ軍パンの世界に、ぜひ一度お立ち寄りになってみてください。
宜しくお願いします。