FUJITO “Wide Slacks”
FUJITOの「ワイドスラックス」をご紹介します。
秋物入荷が遅れてるなーと余裕かましていたところ、この3日間で立て続きのラッシュ・・
性急な衣替え感を覚えています。まずはシャツからアップでも。。
失礼、撮影時点はコチラぐらいしか来ていなかったもので。
近日中には薄手モノを投下できるよう、また明日から取り掛かります。
ということでご覧頂いている方も多くなってますので、FUJITOさんのボトムスをフィーチャー。
以下そそくさと見ていきます。
火曜日、ちょうどFUJITOさんの展示会があって伺ったのですが、その際にも『今キテいます』の
話題に挙がっていたワイドスラックス。直営店で早々に完売とは・・
当店ではお初になるこちらですが、デビューシーズンは今春ということで
比較的リリース歴の浅いボトムスにはなります。なのにこのご好評ぶり。予想の斜め上を行く反響。
遅ればせながらその評判を確かめるべく、私も恐縮ながら(←ココ強調)便乗することに。
ヴィジュアル的には「タック&クリース入りのチノパン」というざっくりとした見立て。
もう少し突っ込んで見ていきます。
初見で驚いたのはその生地の厚み・重量感。
『製品洗いしてなきゃ、コレ絶対立つよね』、そのくらいヘビーウェイトな頼りがいのあるサージ生地。
もともと対になる「クルーザージャケット」とのセットアップ規格(該当ページ内より)ということもあり
結果タフな生地になりましたが、私などからすると
『この厚み、縫うの大変じゃないですか?ミシン針、何本折れさせる気・・』
という要らぬ心配さえ想像してしまうくらい、ヘビーファブリックぶりに感心してしまいます。
往時の“ブリティッシュ・ヴィンテージ”に通じる薫り、そこはかと思い出されるような。
『これだけの生地でかなりの用尺(布地の長さ。裾も5cmダブルだし)使って、
さらに製品洗いまでしているのにこのプライス。。ある意味お得なのかも』
そんなことを思った次第です。
私で9分丈(・・)、画像のロベルトさん他なら8分丈ほどで収まりそうなワイドスラックス。
ゆるやかな裾への絞り具合で、適度な太さを覚えて頂けるだろうと思います。
とは言っても↑から察せられるように、意外と細見え(?)感のあるシルエットかと。
これは“インプリーツ・クリース・マッキン”の3本の矢が放つ効果が表れています。
『タック内向きはスタイル良く、タック外向きは腹に余裕出る』と新人時代習いましたし、
『綿パンの折り目は横に広がらないでシュッと見える』なんて言われました。
『生地を折り返して裾に“重し”つければ、折り目がピンと張って長持ち』、そんなのもあった。
ウールならまだしもコットンだと効果薄いのでは?
まぁその辺はあいまいにしときましょう・・
という風にテーラードの発想やテクニック・アイデアを、トラウザーズに落とし込んだのが
新鮮だったんじゃないかと思う今日この頃。
そうは思っても、“ビッグシルエット勢と相性抜群なボトムス”のひと言で済んでしまうような?
そのひと言で終わらせない5minutes流儀として、何かの役に立ててみてください。
現状ハンサムなモデルさん達の力を借りてますが、徐々に等身大の兄ちゃん?に
切り替わっていくと思います。
シャレオツフレンチなシェフより、ラーメン屋の熟練オヤジ。
志しは前者でありたいものですが、キャラ的には後者に落ち着くのは仕方ねぇなと。。
話を戻しますと、腰周りのデザインからシャツを入れる=タックインでグイグイ攻めるのを
目指したいのですが、先に共感を頂けるのだとまずはカットソーではないでしょうか。
まずは半袖Tシャツで目を慣らしつつ、長袖他にスライドしていく。
入荷も増えてますんで今後のスタイリング提案に期待していきましょう。
FUJITOの新作としてお伝えしてきましたワイドスラックス。
リリース以来の反響の大きさから、コレクションのラインナップに影響を及ぼしたとあって、
来期以降も異例のランクアップを果たした、そんなことを耳にしました。
自分としてはモールスキンやコットンドリルなどの、“ザ・ブリティッシュ生地”との互換性を
覚えたことで、今後のスタメン必至の期待のボトムスです。
未見の方ともども、その評判の良さを確かめてみてください。
宜しくお願いします。