Dead Stock “CANADIAN MILITARY COMBAT PANTS”

2014.10.16 / アイテム

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

Dead Stock “CANADIAN MILITARY COMBAT PANTS”

 

 

 

デッドストックの「CANADIAN ARMY ファティーグパンツ」をご紹介します。

 

 

 

アップしてから早1ヵ月強、ご覧頂いている方が異常に増えているものの放置。

謎のベールに包まれたまま、本日を迎えましたことお詫びします。

 

 

薄々気付いてはいたのです、この手の濃厚アイテム、

ブログを待ち望まれていそうなことを。

 

ミリタリーファン、もとい5minutes軍の方々からすると、

『俺達に説明もないのかッ!これじゃ満足出来ん!一斉蜂起だッ!!』

といったところでしょう。戦艦ポチョムキンなみの修羅場。。。

 

 

 

いくら最近、私的にロシアネタが熱いと言っても、ポカ~んな人が多いと思います。。

 

さっさと本アイテムの全容に迫っていきます。いざ出陣。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

その昔、カナダ軍のウィンドプルーフパンツを取り扱っていましたが、

それ以来のことになる、こちらのボトムス。

大ぶりの“パラシュートボタン”が最大の特徴になるものです。

 

とその前に補足。

 

 

こちらのパンツ、PXモデルとの記載をしていますが、

いわゆる“民生品”というやつで、ミリタリースペックの基準をクリアしたもの

ということになります。

 

軍への支給品の証になる、コントラクトナンバーが確認出来ないため

そのように取り扱っていきますが、支給品の代替になり得るものとして、

基地内で販売される予定だったものと推測出来ますので、

以下そのようにご紹介していきます。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

サイドポケット&カーゴ、ヒップポケットの計5つのフォルダで

構成されるファティーグパンツ。

 

 

興味深いディテールが山盛りでして、そのひとつが↑のカーゴポケット。

後面と底面のみのマチを付けた、ふくらみの少ない形状です。

 

素材感やボトムスのシルエットも影響してでしょうが、

若干機密性が高く熱がこもりそうなことから、

ベンチレーションとしてハトメ×2を付属。

万が一の帯電に備えた、表から隠れたような設置場所が憎い。

 

 

 

パラシュートボタンは、グローブをはめた状態でも着脱しやすい

用途から来ていますが、それでも難しい事態も想定して、

カーゴ部分とフラップを陸続きにしています。

 

こうすることでフラップがバタつかないこと、ボタンを留めなくても

折り返しがあることで、中身もこぼれにくい意図が見え隠れします。

 

 

と文字に起こすとわかりづらいですが、ヒップポケットも同じ意図の

ディテールですので、ご覧頂きたいポイントだと言えます。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

ヴィンテージアイテムではある種のステイタスを誇る、

ジッパーブランドのTALON。

 

こちらのボトムスの出自を考えると復刻でありまして、

No5がモチーフっぽい気がします。

 

 

それでもジッパー史において燦然と輝きを放った、由緒あるブランドのもの。

 

ファティーグパンツの魅力を増すディテールとして、押さえておきましょう。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

私的にかなり気に入っているのが、裾周りのディテール。

 

 

ほとんどが欠損していくことになるヒモですが、真面目なひと工夫で

先端が片結びしてあり、ヒモが抜けない配慮がされています。

 

それと↑で差し示した所に、カンヌキのステッチをしてあることで、

ズレない・抜けないをより確かなものにしています。

 

 

昔のウィンドプルーフパンツのブログでも、

興奮して取り上げていましたので、その辺りも再読ください。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

品質表示のタグが、フランス語と英語の対訳表示という、

カナダ軍ならではの泣かせる画像にはあえて触れず、↑にフォーカス。

 

 

コットン100%の質感に関してですが、生地の厚みや組織から見て

一番近そうなところですと、

ドイツ軍のモールスキンパンツが該当しそうです。

 

いわゆるコットンピケ素材ということで、程よい厚みのある

タフな質感が特徴です。

 

 

ちなみに↑で比較しているドイツ軍の私物、アーリーモデルの前期型ですが、

カナダ軍の方も色が抜けていくと、こんな感じにはなっていくのでしょう。

 

これに近づくのは、数十年はかかるかも知れませんが。

 

 

 

 

 

Dead Stock(デッドストック)CANADIAN ARMY ファティーグパンツ

 

 

 

 

軍パンと言えば、“かなりの太さがあるボリューミーなもの”を覆す、

細身のシルエットというのは意外性の高いポイントです。

 

 

好きで集めていた軍パンの中でも、歴代1~2位を争う細さですが、

これも一番近いところだと、フランス軍の「アビエイターパンツ」が

挙げられるのかと思います。

(サンプルは何かの機会に持って来ておきます)

 

 

 

『明らかにコレ、エアフォース向けだな。』と思ったのが、

シルエットの細さから来るヒップの小ささ。

 

風の影響を受けない為のものですが、

この直線的なカッティングから来る独特のシルエットも、

軍パン界ではレアで異端な存在。

 

ということも考慮しまして、2サイズでの適用とさせて頂きました。

 

 

 

 

大変長らくお送りしてきました、カナダ軍のファティーグパンツ。

皆さん、最後まで読み通せたのでしょうか?

 

 

こちらのパンツ、自分も以前から知ってはいたのですが、

放出されたとの情報は得られず、レプリカのみで見かけていた

幻のアイテム的なものとして捉えてました。

 

今回、完全な軍支給品(デッドではまず出ないでしょう)

ではありませんが、同等のミルスペックを備えたサープラスとして、

これも一見の価値ありなお品ではあるのは間違いなさそうです。

 

 

 

変り種のレアな軍パンをお探しの方、

ユニークなディテールが持つ機能美に魅力を覚える

インダストリアル・プロダクツとして、

あるいはコアなミリタリーファンの方に至るまで、

興味深くご覧頂けるものだと思っています。

 

 

長くなったので、何日かに分けてご覧ください。

 

宜しくお願いします。

 

 

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