New Brand “H.F and Weaver”

2017.11.16 / アイテム

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー) フーデッドコート(ネイビー)

H.F and Weaver “Hooded Coat”

 

 

 

新しいブランド、「H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー)」をご紹介します。

 

 

 

今季、“謎ブランド多くね?”

皆さんがそのように思っているであろうこと、薄々承知しています。私だってそう思う。

深い意味は特にないので、中の人の気分だと思って頂ければ何よりです。

 

 

そんな謎ブランド攻勢のトリを飾るに相応しいのが、本日お伝えすることになるコチラ。

前回のWALLSALLの時も言っていましたが、情報量が少ないだけに

今回もダメージ必須な予感。NEWブランドは気が滅入ります・・

 

ただ老舗ワックスコットンファクトリーが絡んでいるだけに、

靴んときよりは進めやすそう。

 

それでは5minutesの“ロマン枠”、ファンタスティックボヤージュと参りましょう。

 

 

 

 

 

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー) フーデッドコート(ネイビー)

 

 

 

 

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー)・・・

“イギリスの中部、Lancashire,Derbyshireに拠点を置くファクトリーブランド。

長い間培われてきた技術と伝統をベースに、クラシックながらも現代的なイギリスらしい

トータルウェアの製作で評価を高めています。

そのこだわりからGloverall・MHL・Barbour・Belstaff・Ralph Laurenなどの

名立たるブランドの生産を請け負う、MADE IN ENGLANDの実力派ファクトリーです。”

 

 

 

おそらくどの取扱店さんをご覧頂いても、↑のブランド概要でまとめられていると思います。

我々にアナウンスされているのはこの5行のみ。

WALLSALLの時から2行は増えたので、情報量としては充分でしょう。

 

 

知る人ぞ知る(知る人がいない?)ファクトリーブランドがちょっぴり多めなのは、

当店のような形態のショップだともはやデフォルトなことです。

 

H.F and Weaverに関しては、上に挙がっている著名ブランドのOEM元なことから、

素材や縫製含めた生産背景が、かなり確かなものであるのは間違いないところ。

 

イングランド製なのにバリューなのも後々話題に上がるとは思いますが、

まずはブランドの概略として↑をお納めください。

 

 

 

 

 

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー) フーデッドコート(ネイビー)

 

 

 

 

話の7割、ここに注力しても良いんじゃないかと思います。

ワックスコットンの超名門ブランド=TEMPLEMOYLE MILLS(テンプルモイル ミルズ)について。

 

 

 

お恥ずかしい話日頃の不勉強がたたり、イギリスのワックスコットンメーカーは

ミラレーン」一択くらいに思っていたフシがあります。

情報はしっかりアップデートしていかないと。5秒ほど静かに猛省。

 

私の目が節穴だったのには理由があり、このTEMPLEMOYLE MILLSは

“アイルランド・ケルズ”が本拠地だそうで、何世紀にも渡ってローカルな範囲で

事業を行っていたからです。それが何で急にグローバル化?

 

 

こちらにある資料に誤りがなければ、ある事実にぶつかります。

それが『バブアーのメインサプライヤーに抜擢された』ということ。

 

その他バーバリーやラベンハムにも生地を供給しているとあれば、

ワックスコットン界の盟主交代的、一大トピックに挙げて良いように思います。

 

 

1791年は日本だと寛政3年。うろ覚えの記憶だと寛政の改革のさなか。なんかスゴイ。

出自をたどると12世紀(・・)にまで遡れるTEMPLEMOYLE MILLS、

覚えておいて損はないと思いますので、この機会にメモっておいてください。

 

 

 

 

 

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー) フーデッドコート(ネイビー)

 

 

 

 

あとの流れは“ALWAYS THE SAME”・いつもと一緒ということで、

該当ページで触れられなかった部分の補足。

 

 

バブアーのボーダーをチト彷彿させる(ありゃフードはないけど)、

ハンドウォーマー付きのフーデッドコート。

腰ポケットもタテ・ヨコ入れられるスタイルなので、ハンドウォーマーが都合2つになる

過剰な?親切設計には好感が持てます。

 

前身もダブルジップ+ウィンドストッパー用のフラップ付きなので、

ジッパー閉めずにスナップボタンだけ留める横着な着こなし方も可能。

これも意外とありがたいディテール。

 

 

別途↑で掲載したフードの画像は、頭部にフィットするよう“ハギ”が2つ設けられている

画でして、アウトドア感をしっかり打ち出しているポイントだと思います。

 

ラッセル(メッシュ)風に見える裏地も、実はドット柄のような織り柄なので、

いくらライトウェイトのワックスコットン一枚地と言えども、

薄いペラッペラ感を覚えないはずです。

 

 

 

 

 

H.F and Weaver(エイチエフ アンド ウィーバー) フーデッドコート(ネイビー)

 

 

 

 

数枚撮影したスタイリング画像から。

 

 

基本的にはヘビーアウターがイメージさせる厚みがあるわけではないので、

ジャケットや厚めニットの上から羽織る風除け・耐熱を逃さない上っ張りな用途です。

 

マウンテンパーカやバブアーのレギュラーモデルのやや薄いモノ、

そんなぐらいの捉え方で良い気がします。

 

ただワックスコットンかつベンチレーションなど付いていない手前、熱が逃げない(×2)。

蒸れるくらいの気密性なら、極寒であってもコレで充分な方もいそう。

シーズンレスの羽織りコートとして、かなり重宝すること請け合いです。

 

 

 

お問合せを頂いた中で、ワックスコットンの扱い方って?という質問を頂きました。

私からお伝えしたのは、『何もするな、してはならぬ』のひと言。

 

コレ、不親切とか突き放しているということではなく、品質タグの記載どおりのアンサー。

布で拭くというのも止したほうがベターですので、

『男は黙って袖を通す、そして長い年月愛でる』

ある種お気楽な気持ちでお召しください。

 

 

その他聞かれる事例の“匂い&ベタつき”ですが、バブアーをご存知の方からすると

これワックス入ってるの?的微弱な生地を使っています。

 

とは言っても摩擦で白っぽくアタリが出るのを見ると、それは明らかにワックスコットン。

この辺も汚れなどでは全くないので、あまりシリアスに捉えず大らかな気持ちで

使って頂けますと幸いです。

 

 

 

 

だいぶ長くなりましたが、NEWブランドのH.F and Weaver、いかがでしたでしょうか?

 

 

いくつか挙げられる憧れのブリティッシュアウターと言えば、

ゴム引きコートにダッフルコート、そして今回のワックスコットンが挙げられるでしょう。

 

あれ?今年全部あるよ・・

 

自賛はしませんが、自分が着てきたモノ・得意とするところはこの辺なので、

一度に揃ってしまうことも時にはあります。なんてワンダフル。

 

 

で私も元たかた社長ばりにアオってしまうわけです。

『あのバブアーと同クオリティがなんとこのプライスっ!なんとハーフ!!』

 

正確には生地の出どころが一緒なだけでクオリティは異なりますし、

(先方は6オンスのミディアムウェイトで、こちらは4オンスのライトウェイト)

お値段据え置きでもない。

豪華な裏地やコーデュロイも付かないので、おおむね妥当な価格帯でしょう。

 

ただこの軽い質感(取り扱いやすさも含め)こそ、年中無休でサッと羽織れる。

デザイン的にも落ち着いているのは好印象なはずです。

 

 

ワックスコットンビギナーの方から、バブアーの辛さに打ちのめされた方(?)、

隣の人と被りたくない謎ブランドラバーに、ブリティッシュスタイル実践派まで、

皆さんのお眼鏡に叶うモノだとは思います。

 

魅力的なワックスコットンライフのエントリーに。

 

どうぞ宜しくお願いします。

 

 

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