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Vol.15 GIZA TSURI KANOKO POLO-SHIRT 「JOHN2」




       変わっていくこと、変わらずにいること、どちらが大切でしょうか。
       どちらも大切なのではないでしょうか。

       常に変革し革新される不動の定番。
       矛盾のあるように思えますが、フィルメランジェはいつもそんな物を作ることはできないかと考えています。

       フィルメランジェの定番ポロシャツ「John」に使用されている『ギザ吊り鹿の子』を更新しました。




素材・生地


『 - extra cotton - 』
             ~ GIZA コットンの魅力 ~ 

世界三大綿のひとつに挙げられるエジプト綿において、最高峰に位置付けされるのが「GIZA(ギザ)コットン」です。エジプトの、まさにピラミッドがある「ギザ地区」で産出された超長綿は、開発順ごとに番号が記されておりその中のNo.70が、“ギザ70”こと“ナイルブランカ”と呼ばれるコットン。
良質とされるエジプト綿の中でも最高峰クラスの綿は、美しく上品な光沢と至上の柔らかさ、かつコシのある触感から来るさらりとした肌触りが特徴ですが、フィルメランジェではこれをわたの時点で染め、特殊番手に紡績した後に吊り編み機で鹿の子素材にしています。
これが「John」シリーズで使用される『ギザ吊り鹿の子』です。



『 - Renewal GIZA KANOKO - 』
             ~ 緻密な変革 ~ 

不動の定番を更新するにあたり、最も力を注いだのが「番手の組み合わせ」です。

“番手”とは、糸の太さを表す単位ですが、前回までのギザ吊り鹿の子も同じギザ70綿糸を使用していましたが、60番手双糸同士の掛け合わせから、平板な印象が拭えませんでした。


リニューアルに伴い、60番手双糸と40番手双糸を掛け合わせる編み目に変更。ギザコットンの持つ柔らかさはそのままに、掛け合わせの妙による生地そのものの厚みやふくらみがプラスされた、絶妙な混色の柔らかでしっかりとハリのある鹿の子生地に仕上げました。(画像は『John:黒』/『John2:ネイビー』の比較となります)

製法・ディテール



①『減らし編みによる緩やかな襟のラインに、「FM」入りシェルボタン』

     前作のJohnから引き続き、“減らし編み”により成形された身体のラインに添う襟は健在です。
     また新しい試みとして、ブランドイニシャルと星を刻印したシェルボタンによる
     遊びごころを加えた高級感を味わって頂けます。


②接ぎのない独自な前立て

     今回のJohn2から、前合わせの仕様が変更になりました。スポーツタイプのカットソーポロに
     見られる縫製を、ニットポロ用の合わせに変更し、より快適な肌触りを実現しました。
     (シーアイランドコットンポロで有名な、イギリスの某ブランドと同じ仕様です)


③コントラストを付けた、スリットのパイピング仕立て

     両脇スリット部分の補強と見た目のアクセントとして好評の、
     ナチュラルコットンのメランジェ生地によるパイピング処理も継続されています。


④耐久性と着用感を上げる為の、襟裏のテーピング処理

     タコバインダーによる縫製で培われたテーピング処理をポロシャツにも応用し、
     耐久性と肌触りの良さを実感して頂けます。袖先もリブ編み袖に変更、リアルネイビーと
     メランジェは、ピンボーダー生地による切替えに変更されました。

エピローグ

    

       糸番手というのは「0コンマ何ミリ」という世界の話ですが、
       その繊細な番手の変化による生地感のわずかな違いを、人間の肌は感じ取ることが出来ます。     

       フィルメランジェでは、すばらしく敏感な人間の皮膚により優しく、更なる喜びを持って迎え入れられるべく、     
       生地や製品をまたひとつ、またひとつと緻密に変革させ、     
       のちに「定番品」となり得るものをゆっくりとこっそり更新しています。  



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