連載。~あずみ野かわら版 Vol.31~
「あずみ野かわら版」が発行されました。
自分の引き出しの少なさに、毎号毎号ひやひやしていますが(...)、
3年近く連載を持たせてもらってますと案外何とかなるものでして、
余裕を持って今月も入稿出来たような気がします。
編集長の手を煩わせる事はなかった模様です(笑)。
ずばり、今回は『Yarmo ドンキーコート』が念頭にあったわけですが、
実際のところ、現地でこの形状のアイテムがドンキーコートと呼ばれているのかは、
確認出来ていません...
諸説あるようですが、どうもこのドンキーコートという名前、日本のメーカーさん
(日本の服飾史を彩る、某アイビーメーカーさんですね。V〇Nさん)が
名付けたとも言われていて、
現地での正しい呼び名までは調べきれてませんでした...すいません。
この辺はおいおい追っかけて行きたいと思いますので、
判明次第ご報告出来ればと思います。
さて、今シーズンのYarmoのドンキーコートですが、いくつか変更点があります。
パッと見、違いというの見当たらず(というより先シーズンまでと一緒)、
強いて言えば裏地のキルティングの色がオリーブグリーンになったというのが、
一番分かりやすいところなんですが、
実は「素材=生地」がヴァージョンアップされています。
先シーズンはウール78%・ナイロン22%というメルトン生地だったんですが、
今シーズンよりウール100%に更新されています。
ナイロンが混紡されているものに比べ、ツヤ感を抑えたドライな質感とでも
言うのでしょうか?
よりメルトンらしい重厚さが備わって、見た目以上の暖かさを
感じて頂けるはずです。
さらに個人的なポイントを上げてくれたのが、その「復元力」の高さです。
納品の際、畳まれて送られて来ますので、
頑固な折りジワというか畳みジワが付いていて、これがなかなか取るのが
面倒くさいんです。
大量なスチームを当てないとならない訳ですが、今回のYarmo、
ウール100%ということもあり、まっさらな状態に戻すのに短時間で済みました。
それも加湿器のスチームで(笑)。
こういった生地の復元力は、素材そのもののクオリティーに依りますので、
その点からも今年のYarmo、コストパフォーマンスだけに留まらない
魅力を備えたアウターかと思います。
軽く・暖かく・扱いやすいの、走攻守揃ったアウターを
強くお勧めさせて頂きます。
あと「EELのサクラコート」、取り急ぎアップしてますのでご覧下さいませ。
宜しくお願いします。