Dead Stock フランス軍ワークジャケット(セントジェームス・プロダクト)

2010.06.13 / アイテム

 

 

 

 

先日少しだけご紹介していました、

デッドストックのフランス軍ワークジャケット(カバーオール)、セントジェームス製

をアップしました。

 

 

 

ひとことで言えば、珍品=レアアイテムであるのは間違いないでしょう。

 

 

ボーダーのニット・カットソーでお馴染みの「SAINT JAMES」が、

こんなの作っていましたという事実と、約50年も前に生産されて残っていた

グッドコンディションなデッドストックと言う点で、そうそうお目に掛かれない

アイテムかと思います。

 

素晴らしいですね、これは。

 

 

詳細に関しては商品ページも見て頂くとして、

補足事項を何点か挙げておきます。

 

 

 

①タグの表記が「St JAMES」となっていますが、

1970年に現在でも使われている

「”TRICOTS SAINT-JAMES”(トリコ セント-ジェームス)」

に改められます。

 

そういう関係から、Stの表記が見える点で製造年の表記が無くても、

1970年以前の生産であるのが確認出来ます。

 

 

②↑の画像に見られる

「VESTE DE TRAVAIL」

と言うフランス語ですが、意訳すると『作業着』ということになりまして、

製造したあと10個単位で梱包したときに使われていた、

ボール紙(クラフト紙?)に貼ってあります。

 

これにくるまって保管されていたわけです。

 

 

③製造元はSONORCO社という1939年創業のワークウェア会社で、

セントジェームスとこの会社の関係性は不明ですが、

推測するに、フランス軍と取引があるセントジェームスが

ジャケットの納入を依頼されたが生産ラインを持っていない、

そこでSONORCO社に生産を依頼、その後に軍のお墨付きをもらっている

セントジェームスのタグを付けて、納品したんではないかと睨んでいます。

 

 

④この段階で、本来付けられるべきタグ(96/72?)をどうも間違え、

88/76を付けてしまったためにお蔵入り⇒デッドストック化、

あるいは着丈表示はあっているので、

小さめのサイズが軍内で需要薄のためお蔵入り⇒デッドストック化

したのではないか、というのが個人的な見立てです。

 

 

 

ざっと見て気付いた点はこのくらいですが、もう少し詳しく調べてみまして、

改めた機会にご紹介出来ればと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デッドストックですので、本来でしたら何もせずにそのまま

(店頭分はアイロンでシワだけは伸ばしています)

が良いのでしょうが、サンプルの意味合いも込めまして、

洗濯ならびに乾燥機にかける、

念入りな「儀式」を行なったものもご用意しています。

 

 

 

商品ページで記したように、

ワンサイズ程度(タテ3cm・周囲(身幅一周)4cm)の縮みが出ました。

 

カツラギに近いコットン100%のツイル素材ですので、

もしかしたらもう少し縮んでいくかも知れません。

 

洗い方によってはSサイズ程度にまでなるような感じです。

 

 

チェーンステッチの縫製によるシボシボとした波打ち具合や、

着古した感のあるアタリや色抜け具合など、

ヴィンテージ感溢れる雰囲気になりました。

 

加工済みアイテムとして、これはこれで販売していきます

(後日アップします)。

 

 

 

 

真夏にこのようなアイテムをご紹介するのは躊躇いましたが、

季節感を吹き飛ばすような普遍的な魅力、

言い換えれば純度の高いワークウェアの持つ力強さというか、

オリジナルだけが持つブレない芯の強さみたいなものを、

感じて頂けるんじゃないかと思っていますので、

取り急ぎ御紹介致しました。

 

 

フレンチワークジャケットの持つ普遍性に、

セントジェームスが加わった意外性。

そのあたりを存分に堪能してみて下さい。

 

宜しくお願いします。

 

 

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