LE LABOUREUR(ラブルール) クラシックワークパンツ
先日チラッとご紹介しましたこのワークパンツ、
非常に珍しいというか面白みがあるというか、簡単に言いますとひとこと、
『雰囲気ある』
パンツなんだと思います。
この『雰囲気』という、かなり抽象的過ぎて分かる人にしか分からない
言葉ですが、お店側からすると、
「良く分かんないけど?格好良いものとかお洒落とされるものを表す、
ナイスな魔法の言葉(?)」
とでも言えそうなものです。
個人的にはですが、この魔法の言葉を
積極的に使ったという記憶はありません、おそらく。
いつも思うんですが、腑に落ちない気がしてならないんですね、何となく。
男性とか女性でも、個性的な人を表す際に、
「あの人雰囲気ありますよね~」
とかを聞いたりすることがありますが、一体どんな雰囲気なのか?
疑問に思うところです。
やや批判めいたようなブログになりかけてますので(...)
話を戻しまして、LE LABOUREURのワークパンツの
『雰囲気』
の説明をさせて頂ければと思います。
細かいディテールの説明等は、
意外と商品の詳細ページで出来てしまっているので省略します。
で、↑は、”ホッチキス、もといステップラーでパンツ本体に直に(...)
付けられているフライヤーです。
何度か翻訳にトライしたんですが、どうも“METIS”の意味が分からないので
不十分なんですが、
「往年のキャンバスパンツ」
的なことを述べているようです。
自分らの持っているコットン×リネンのファブリックを使って、
往年のキャンバス素材の服を作りました
(相当な異訳な気もしますが不問で)、
と言ったことが書かれているようです。
なんでリネンが混紡されているものが珍重気味かと言いますと、
繊維的な強度などの機能性の高さもそうなんですが、
戦時中(ここでは広く1930~40年代だとします)は、
綿そのものの流通量が不足していた時代です。
フランスはリネンの元になるフラックス自体が
容易に手に入る地域でもあったことからも、
綿との混紡などで幅広く使用されることになります。
戦後、アフリカ大陸からの物流状況の改善もあり、綿そのものの
流通量が増えたことも要因として、
リネン混の衣類はジョジョに徐々に減少していき、
現在に至るということになります。
一概には言えませんが、ヴィンテージと言われるものに
リネンが混紡されているものが多いのは、
そういった背景も関係しています。
このLE LABOUREURのパンツが、リアルヴィンテージそのもの
と言う訳ではありませんが、少なくとも“往年”
(この言葉自体も重々しさがあります)
の素材の持つ質感を再現している点で、
ヴィンテージの持つ荘厳な“雰囲気”を感じさせているんだと思います。
単なる作業着=ワークウェアと呼ぶには、
ちょっと申し訳ない気がするコチラ、
改めてご覧頂ければと思います。