New Brand “ACLIMATISE”

2019.01.30 / アイテム

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

ACLIMATISE Waterproof Jacket “OSPREY”

 

 

 

新しいブランド、「ACLIMATISE(アクライマタイズ)」をご紹介します。

 

 

 

当店内でもすっかり定着しました『謎ブランド』なる言葉。

 

一体コレは・・?な知的好奇心をくすぐるあたりはもちろんですし、

私を含む世に広まっていないモノこそ最高なりな気質(コレクター?偏屈?)に訴えかける、

いかに知らないブランドを愛でるかを競い合うのが、5minutesマナーなのかも知れません。。

 

 

シーズンに数回ご紹介するのがもはやノルマになりつつありますが、

(これがもうホントに大変なんですよ・・)

大変なのは毎度おなじみノー インフォメーション・日本語情報の少なさから。

 

今回のアクライマタイズに関しては、日本向けのマニュアル(取説)翻訳をやりきった感があります。

オレ、もう別の職業のような・・

 

ブランドの概要と商品ページを補足、以下で追っていきましょう。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)

 

 

 

 

ブランドの概略については↑でまとめてあります。

 

 

テクニカルファブリック(それに次ぐウェアも含めて)のほとんどがアジア生産で占められている中、

“ヨーロッパ発のハイスペック生地をふたたび”な気概でスタートしたAPT FABRICS社。

 

会社自体は2000年代からなので若いところかもしれませんが、この道40年を超える

技術者の方がスタートアップさせたこともあり、圧倒的なノウハウを持っていました。

 

彼らが商標を持つ生地で“Tornado”と“Tempest”ってのがあるそうですが、

特に後者は品質テスト(↑マイナス50℃の南極のくだり)をクリアした、量産型ハイパフォーマンス ファブリック。

その噂を聞きつけたアウトドアメーカーと公的機関が、こぞって生地をオーダーしているそうです。

 

イングランドとウェールズの警察・スコットランドヤード(ロンドン警視庁っすね)のジャケット、

アイルランドの救急隊員のウェア・そして某サンダースでもおなじみMOD(イギリス国防省)…etc

 

 

ミリタリーやセキュリティーだと、漏れてはマズイ機密な事柄もありますので

国内調達で済ませられるのがベター。

 

UKにおける防水生地のトップランナー

 

そう捉えていただいても良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

 

 

 

 

アウターシェルの機能というか性能は、文字だけだと何とも分かりづらいので、

先方から画像を借ります。日本で周知させるための措置、UKから多めに見てやってください。

 

 

 

防水・防風は何となく想像つくかと思います。

その要になってくるのが黄色で網掛けしたところ=Aluminium breathable membrane。

通気性のある“アルミのフィルム”が挟んで(貼って)ある。これが重要なポイントです。

 

外からの進入はシャットアウト、でもって体温を下げないよう放熱はリターン。

蒸れにつながる発汗(perspiration)は放出されていく透湿防水素材。

 

 

耐水圧などの数値は確認できなかったんであれですが、某ゴアテックスらに通じる

ハイパフォーマンス生地というのは、おおむね間違いなさそうです。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

 

 

 

 

この辺もアウトドアスペックとして取り上げておければなと。

縫い目全部に“DWR(耐久撥水)テープ”を貼ってある証拠の拡大図。

 

分かりやすいか?なので色飛ばしてもみましたが、どうでしょうかね・・

 

 

DWR=Durable water repellentということで、丈夫で水を弾いてくれるわけなんですが、

縫製面=継ぎ目にテープを裏貼りして浸み込む水気もシャットアウト。

気配り上手なテクニックとして別途上げさせてもらいました。

 

テープそのものは目視できないので、目を凝らしたり指先で確認することになります。

ポケットの止水ファスナーと帯電処理された裏地も必見ですので、

その辺りもお見逃しのないように。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

 

 

 

 

ディテール全部追っかけると朝を迎えそうなので(・・)、最後“ヘルメットフード”だけ。

 

 

↑で何となくお分かりいただけるように、フードのツバ先には折り曲げできるワイヤーが入っています。

これがあることで3つのドローコードを引っ張るとキャップのツバのようになるので、

前横方面の視認性を確保。

と同時に雨粒が顔にかからない“庇(ひさし)”の役割も持たせた、興味深い構造です。

 

 

ニット帽やベースボールキャップの上から、あるいは直に頭の上にかぶせていただき、

ジャーっと引っ張ってフィットさせていく様子・・ちょっと面白い。

 

フード姿のヴィジュアルとそこに至るアクションは、皆さんも共感いただけそうなところだと

私は思うのですが。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

 

 

 

 

機能面はこのくらいにして、全体のシルエットやサイズについての感想。

 

 

 

オスプレイのオーダーに至った何割かはコレだったからかも知れません。

後ろ裾のがやんわり長い“フィッシュテール”の形状から。

 

ブリティッシュ好きなら避けて通れないアイテムと言えばそう、モッズコート。

後ろが長くないと嫌だ(?)が私には染み付いている。

そういう姿勢が後ろ姿からにじんで見えるような。

 

 

まぁ元々このジャケット、サイクリングシーンも見越していたこともあっての

後ろが長いフォルムですが(搭乗時に腕が突っ張らない“曲げた腕”も必見)、

防風や防水の観点なら長いに越したことはありません。

 

アウトドアアイテムでもそこかしこに漂うUKフレーバー。

こちらも魅力増につながるのではと思っています。

 

 

 

 

 

ACLIMATISE(アクライマタイズ)ウォータープルーフコート “OSPREY”

 

 

 

 

サイズはUKのS・M・Lに準じますので、国内に置き換えればハーフ~ワンサイズほど大きめ、

な理解で良さそうです。

 

 

サイズが変わっても着丈・袖丈が全て共通というUKクオリティ。。

 

これ絶対デカイ人のほうがトクだよね・・と一瞬思いかけましたが、

裾のドローコードや袖口のストラップでいくらでも調整できることを会得。

↑のようなアレンジで2WAYな着こなし方を提案します。

 

お好みや着用シーンに合わせた長さの切り替え、ご参考までに。

 

 

 

 

長々とお送りしてきましたNewブランドの「ACLIMATISE(アクライマタイズ)」。

 

 

ブランドのアイコンになるのが今回のオスプレイ

(もう名前からしてとにかく強そう。本来は魚をハントするタカですけど)

今日の投稿と商品ページをブラウザ2つ開けでご覧いただき、理解を深めてみてください。

 

取り立てて季節モノになるジャケットではありませんので、オールシーズンでお使いいただけます。

通勤他の移動時にお勧めですし、ウィンタースポーツや海とか山のアクティブレジャーにも

重宝するのではないでしょうか。

 

ある方に言われた『ポスト マウンテンパーカ』な見立て、

感心というか非常に納得させられたワードだったので、こちらも追記しておきます。

 

 

個人的には『スコットランドヤードと同クオリティのジャケットか・・ゴクリ』な

偏った期待感を覚えつつ、UKカルチャーの側面からも訴えるものがあるように思うACLIMATISE。

国内で扱われているのもかなり少数なようなので、ここまでの投稿が参考になれば何よりです。

 

それでは宜しくお願いします。

 

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