CEASTERS “Chester Coat”

2016.11.19 / アイテム

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

CEASTERS “Chester Coat”

 

 

 

CEASTERS(ケステル)の「チェスターコート」をご紹介します。

 

 

 

唐突に入荷してきた感のある、こちらのコート。

 

当店ではお初のご用意になる、ユーロチャンピオン・ポルトガルからやってきた

新進ファクトリーブランドのお品ということになります。

 

 

いきなりの登場がミステリーさを煽り(?)、興味を呼んでいるように見えますが、

秋冬でのスポット的な取り扱いとして数年前から計画していたこともあり、

私に限れば至って冷静。ようやく機が熟したんではないかと。

 

 

そういうことでさっさと本題。謎のアイテムの全貌に迫っていきます。

 

 

 

 

 

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

 

 

 

 

初見の折、まず読み方で戸惑った「ケステル」。

今後はこちらを統一名としていきましょう。

 

 

 

ブランドのトップページで背景を述べていますが、ポルトガル・ギマラエス(ギマランイス)を

拠点にするファクトリーブランドとして、ヨーロッパの一流メゾンの服作りを担う

OEMとしての側面もあるとのことです。

 

 

『ギマラエスってポルトガルの古豪でしょ?』

と思った方は、立派なフットボールフリーク。

 

私もサッカークラブがあることだけは知っていました。現在リーグでは4位だそうです。

 

 

↑のピスネーム(タグ)にあるように、CEASTERSは“城”を表す「古英語」の模様。

取って付けた様だとは思わせない、重厚感につながるタグではないでしょうか?

 

 

 

 

 

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

 

 

 

 

昔ながらの製法を維持出来る工場は、ポルトガルでも減ってきているそうでして、

現存する数少ない、昔ながらのウール製品づくりだけに特化したファクトリーに依頼。

 

量産品にはない品質の良さが、セールスポイントになっています。

 

 

 

特にウールコートは寒さが厳しい北欧ブランドから引く手数多ということで、

ケステルでの主力製品として実績のあるカテゴリー。

 

そんな中新顔ファブリックに選ばれたのが

↑の「Burel Factory(ブレル・ファクトリー)」のウールメルトンです。

 

 

“ブレル”というのが元々、山間で暮らす羊飼いたちには欠かせない、

命綱になるようなフェルト生地を指している、伝統的な織物。

 

現在では色や混紡なども多岐に渡るようになり、

軽くて丈夫で扱いやすい、ライトメルトンさが心地良い感じに仕上がっています。

 

 

 

 

 

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

 

 

 

 

ここ数年、巷をにぎわす“チェスターコート”の提案。

 

『おいおい、(チェスター)フィールドくらい略さないで呼んでよ』

な頑固親父的態度は、この際グッと胸の奥にしまっておきましょう。

 

 

 

チェスターコートのトレンドもあって、トラディショナルなユーロスタイルの

復権から、見出された感のあるケステル。

 

折り目正しい3つボタンのサイドポケット付き・テーラード仕様のハーフコートは

日本上陸以来の人気ラインナップです。

 

 

昨年までのタイト寄りのフィッティングから、全体的にゆとりを持たせた

モデルへと変更されたのも、新鮮さを覚えるポイントかと。

 

ルーズ・ビッグシルエットまではいかない、バランス感に配慮したサイジング。

 

この辺は応用範囲の広さにつながっているはずです。

 

 

 

 

 

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

 

 

 

 

ボタンホールが開いているので本切羽(本開き)かと思いきや、

裏地は特に処理されてない大らか?な袖口。

 

ある意味興味深い、深遠なポルトガルメイドな世界。

 

 

 

余談ですが、CEASTERS(ケステル)もCHESTER(チェスター)も語源は一緒、

どっちも“城”に由来しているのは事実です。

 

『チェスターのケステルコート』と言っても、通じなくはない(?いや通じない)。

 

 

それだけに、ちゃんとチェスターフィールドと呼んであげてもらいたい。

『城野』さんなのに『ジョー』さんでは面目ない気がするのですが・・

 

そんなことをふと思いました。

 

 

 

 

 

CEASTERS(ケステル) チェスターコート

 

 

 

 

トラッドなチェスターコートを、肩ひじ張らずラフに羽織る

 

 

昨今見られる傾向だと、おおむねそれが正しいスタイリングだと思います。

 

カジュアルなものと合わせれば、そのギャップなんかも楽しめますし、

見た目も小ぎれい、メルトンのハーフコートなだけに充分な防寒対策も備える、

実用的にも優れたアイテムなのは間違いありません。

 

 

今回は画像は間に合ってはいませんが、自分の中で数年前からの懸念だった、

『冬の冠婚葬祭で着ていけるコートが皆無。バブアーやマッキントッシュは避けたい・・』

を満たしてくれる候補に考えています。

 

思い当たるフシのある方はぜひ。

 

 

 

 

お送りしてきましたNEWブランド&アイテムの「CEASTERS(ケステル)」、

いかがでしたでしょうか?

 

 

トレンドのように叫ばれているチェスターコート、そちらの需要も満たしつつ

カジュアル~ビジネスを幅広くカバー出来るとあり、

例年ご好評頂いているのがケステルのラインナップです。

 

 

“バッググラウンドがしっかりしている・縫製も丁寧・生地もクオリティ良し・

ヨーロッパメイドなのにこなれたプライス” etc..

 

このあたりが評判の良さにつながるポイントなはずです。

 

 

 

サッカーからお城、冠婚葬祭までの多岐に渡ってしまった本日の投稿、

冬のアウター選びの参考にしてみてください。

 

宜しくお願いします。

 

 

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